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新版 改定介護保険法と自治体の役割――新総合事業と地域包括ケアシステムへの課題

新総合事業と地域包括ケアシステムへの課題

著:伊藤周平・日下部雅喜

紙版

内容紹介

介護保険はどうなっているのか。要支援サービスが介護保険から外され、要介護1・2の保険外しも目論まれている。丸投げされた自治体はどうサービスを継続し、地域包括ケアへとつなげればいいのか。住民のニーズに応える自治体の役割を明らかにする。現状をフォローする新版。

目次

第1章 改定された介護保険法と介護保険制度の本質
1 改定された介護保険法
2 安倍政権の社会保障改革の特徴
3 介護保険制度導入の目的とその本質
第2章 介護保険制度改革と医療・介護一体改革
1 プログラム法にみる医療・介護分野の改革方針
2 医療制度改革――医療提供体制の改革と療養の範囲の適正化
3 介護保険制度改革――保険給付の範囲の適正化と利用者負担の増大
4 医療・介護総合確保法の目的とねらい
5 改正医療法の内容と問題点
6 医療保険制度改革法の成立とその問題点
第3章 改定介護保険法の内容と問題点
1 予防給付の見直し――要支援者の保険給付外し
2 居宅・施設サービスの見直し
3 費用負担の見直し
4 改定介護保険法がもたらすものと今後の取組み
第4章 介護保険制度改革の動向と課題
1 打ち出された医療・介護保険制度改革
2 軽度者の保険外しと生活援助等の自己負担化
3 利用者負担の2 割化と資産要件の拡大、さらなる負担増へ
4 介護保険のゆくえと課題
第5章 自治体での運動課題
1 介護保険改定が自治体行政にもたらすもの
2 要支援サービス見直しの狙いと「地域包括ケアシステム」
3 要支援サービス見直し・新総合事業に対する運動
4 地域包括ケアシステムをめぐる取組み
5 制度改定に対応する一連の変更への対応
6 介護保険料問題
第6章 介護保障制度への改革提言
1 超高齢社会と「介護の危機」
2 介護保険開始後の社会保障と国民の反撃
3 介護保険の危機的状況打開のための当面の「部分的改善」の政策・制度提言
4 「根本改善」――保険制度廃止へ、そして人権保障の介護制度の創造へ

著者略歴

著:伊藤周平・日下部雅喜
伊藤周平(いとう・しゅうへい) 
鹿児島大学法科大学院教授
主な著書に『介護保険法と権利保障』(法律文化社、日本社会福祉学会
学術賞受賞)、『社会保障改革のゆくえを読む』(自治体研究社)など。
日下部雅喜(くさかべ・まさき) 
大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員長
主な著書に『介護保険は詐欺である』(三一書房、介護保険料に怒る一
揆の会編)、『どうなる介護保険総合事業』(日本機関紙出版センター)
など。

ISBN:9784880376578
出版社:自治体研究社
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:1389円(本体)
発売日:2016年10月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS