出版社を探す

レジリエンスを引き出す心療内科漢方入門

著:筒井 未春
著:芝山 幸久

紙版

内容紹介

病を防ぎ、病から回復する力を意味する「レジリエンス」に着目し、レジリエンス機能を高め、機能性身体症候群に立ち向かう方法を漢方医学の観点から解説した。

目次

SECTION 1 レジリエンスを学ぶ (筒井末春)
① レジリエンスの歴史
② レジリエンスの定義
③ レジリエンスの研究と概念
a. 研究対象
b. 概念
c. レジリエンスの心理社会的側面
d. レジリエンスの科学
① 神経生物学的側面
② 遺伝的因子

SECTION 2 漢方への誘い (筒井末春)
① 漢方の基本
a. 未病とは
② 漢方による診断手順
a. 全身状態
① 証(虚実)の判定
② 四診
③ 陰陽の評価
b. 病態評価
① 気血水理論
② 五臓論
③ 証の把握が治療への早道
④ 漢方の登場と普及
⑤ 漢方薬便用上の注意

SECTION 3 レジリエンスからみた漢方治療 (筒井末春)
① 受診者の構え方
② 養生とレジリエンス
③ 治療プロセスで介在するレジリエンス
④ 自然治癒とレジリエンス
⑤ プラセボ効果とレジリエンス
⑥ レジリエンス機能を発揮するには?その鍛え方、育て方
⑦ 気血水からみたレジリエンス機能

SECTION 4 心療内科と漢方 (筒井末春)
① 東洋医学と心身医学
② ストレス関連疾患と健康管理
③ 望ましい患者─医師関係と医原性因子
④ ストレス社会からみた漢方
⑤ 漢方薬と抗ストレス作用

SECTION 5 心療内科で扱うことの多い機能性疾患と漢方薬 (筒井末春)
① 心療内科で扱うことの多い機能性疾患
a. 不定愁訴、MUS、FSS
② 機能性身体症候群(FSS)に含まれる重要な疾患
a. 機能性ディスペプシア(FD)
b. 過敏性腸症候群(IBS)
c. 緊張型頭痛(tension-type headache)
d. 慢性疲労症候群(CFS)
e. 線維筋痛症(FM)
f. 咽喉頭異常感症
g. 顎関節症(temporomandibular disorder)
③ そのほか心身医学的に頻度の高い重要な機能性疾患
a. 片頭痛(migraine)
b. 更年期障害
c. 起立性調節障害(OD)
④ 科学的根拠に基づく医療(EBM)からみて有用な漢方薬と機能性疾患
a. 機能性ディスペプシア(FD)
b. 過敏性腸症候群(IBS)
c. 慢性頭痛(片頭痛および緊張型頭痛)
d. 更年期障害
e. 起立性調節障害(OD)

SECTION 6 心療内科における漢方処方の実際 (芝山幸久)
① 食わず嫌い
② 漢方薬との出会い
③ 漢方手帳を片手に
④ 患者さんとの二人三脚とレジリエンス
⑤ 西洋薬と漢方薬の合わせ技
⑥ 使える西洋薬がなくなって困ったときの知恵
⑦ 漢方薬への偏見を覆す出来事
⑧ 驚くべき芍薬甘草湯  の効果の早さ
⑨ 「症状が気にならない」を目標に
⑩ 心療内科と漢方薬のファジーな関係
⑪ 西洋薬から漢方薬への切り替え
⑫ 不定愁訴という的に矢を射る
⑬ お年寄りのお守り代わり
⑭ 体質と相性のよい漢方で健康維持
⑮ 思わぬ症状に漢方の効果
⑯ 漢方薬の魅力に気付いて

索引

※本書で記載されているエキス製剤の番号は、株式会社ツムラの製品番号に準じています。番号や用法・用量は、販売会社により異なる場合がございますので、必ずご確認ください。

著者略歴

著:筒井 未春
東邦大学・人間総合科学大学 名誉教授
著:芝山 幸久
芝山内科 院長

ISBN:9784880024097
出版社:新興医学出版社
判型:B6
ページ数:112ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2017年11月
発売日:2017年10月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ