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東欧の想像力 11

ぼくらが女性を愛する理由

著:ミルチャ・カルタレスク
訳:住谷 春也

紙版

内容紹介

ルーマニア・ポストモダン文学の旗手カルタレスクが、数々の短篇・掌篇・断章で展開する〈女性〉賛歌。

目次

黒い少女
Dへ、二十年後
イヤリング
親密感について
ブラショフのナボコフ
落日
耳を伏せて
折り紙モンスター
ぼくは何者?
ペトルッツァ
Jewish Princess
トリーノの出会い
子供の脳髄で愛する
アイリッシュ・クリーム
霊感の源
二種類の幸福
ザラザ
わが青春の魅惑の書
偉大なるシンク教授
黄金爆弾
ぼくらが女性を愛する理由
終わりに

著者略歴

著:ミルチャ・カルタレスク
1956年、ブカレスト生まれ。チャウシェスク政権時代に、小学校高学年から大学までの時期を過ごす。
ブカレスト大学文学部卒業後、小学校のルーマニア語教師や編集者、大学教員として働きつつ、創作・評論活動を展開。
長編叙事詩『レヴァント』(1990)で作家連盟賞受賞。小説では、独英仏露西語はじめ10を越える言語に翻訳されている本書『ぼくらが女性を愛する理由』(2004)のほか、中編集『夢』(1989、『ノスタルジー』の題で1993年増補改訂版)、長編3部作『オルビトール』(1996-2007)など。評論に『ルーマニアのポストモダン』(1999)などがある。
〈80年派〉別称〈ブルージーンズ世代〉を代表する存在として、現代ルーマニア文学を牽引している。
訳:住谷 春也
1931年群馬県生まれ。東京大学文学部卒業。出版社勤務を経て、ルーマニアに留学し、ブカレスト大学文学部博士課程修了。以後、ルーマニア文学の研究・翻訳に専念。リビウ・レブリャーヌ『大地への祈り』『処刑の森』、ザハリア・スタンク『ジプシーの幌馬車』(いずれも恒文社)、ミルチャ・エリアーデ『令嬢クリスティナ』『妖精たちの夜』『マイトレイ』『エリアーデ幻想小説全集・全3巻』(いずれも作品社)、口承物語詩『バラーダ』(未知谷)など訳書多数。
2004年、ルーマニア文化功労コマンドール勲章受章。2007年、ナサウド市名誉市民。

ISBN:9784879843333
出版社:松籟社
判型:4-6
ページ数:182ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2015年03月
発売日:2015年03月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB