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遺跡の年代を測るものさしと奈文研

編:国立文化財機構奈良文化財研究所
他著:松村 恵司
他著:難波 洋三

紙版

内容紹介

「層位+土器+瓦+木簡+遺物+年輪+炭素14……
こうして実年代タイムスケールはつくられ、あらたな歴史が!!」
 奈文研が2014年10月25日に開催した一般公開シンポジウム
 を収録。遺跡の年代はどのように測るのか。土器、木簡、瓦、等々、
 各分野の研究者による報告集。

目次

「はじめに」
奈良文化財研究所所長 松村 恵司

「年代を測るものさしの作り方」
埋蔵文化財センター長 難波 洋三
はじめに/考古学的方法による年代決定/自然科学的な方法による年代決定

「古代土器の年代推定―都の調査・研究成果と地方の視点―」
都城発掘調査部 考古第二研究室長 尾野 善裕
はじめに/なぜ土器編年か/土器の暦年代推定法/土器自体に記された年紀から暦年代を知る/年紀以外の記載内容から暦年代を推定する/奈文研が初めて公表した三段階の土器編年/飛鳥時代の土器編年/施釉陶器年代論争―猿投窯の土器編年―/宮都における編年研究の成果/地方土器研究の視点/宮都と地方からの出土遺物の様相/まとめ

「時を測るものさしとしての木簡」
都城発掘調査部 副部長 渡辺 晃宏
はじめに―考古遺物としての木簡のはたらき―/木簡の時と木簡の廃棄/時の書かれていない木簡の時を読む/木簡にみる時の記載方法とその変化/おわりに

「土器の年代と木簡の年紀」
都城発掘調査部 主任研究員 神野 恵
はじめに/土器ものさしの利点/土器ものさしは相対年代/土器は短期間、木簡は長期間?/土器は長岡京期、木簡は平安?/年代決定はクロスチェックが必要―土器×瓦×金属器×木簡×遺構……―

「白鳳か天平か、瓦が解決した「薬師寺論争」」
都城発掘調査部 考古第三研究室研究員 石田 由紀子
はじめに/時間を測るものさしとしての瓦/瓦が解決した薬師寺論争/おわりに

「木の年輪で作った年代を測るものさし―年輪年代学の成果」
埋蔵文化財センター 年代学研究室研究員 星野 安治
年輪年代学とは/年輪はどのようにしてできるのか/年輪の「ものさし」のつくり方/年輪年代学の歴史/奈文研における年輪年代学の成果/木材産地推定の可能性/おわりに

著者略歴

他著:松村 恵司
松村 恵司(奈良文化財研究所所長)
他著:難波 洋三
難波 洋三(埋蔵文化財センター長)

ISBN:9784878051418
出版社:クバプロ
判型:A5
ページ数:172ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2015年07月
発売日:2015年07月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ