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大学からの外国語

多文化世界を生きるための複言語学習

編:田口 紀子

紙版

内容紹介

大学で外国語を学ぶ理由は、まず何よりも外国語を学ぶことそれ自体に価値があるからだ。外国語に惚れこみ、自らの研究生命の行く末をその地に定めた研究者たちが、大学新入生に向けて、初学者がつまづく最初の第一歩から、探求の果てに辿りつく文化の内奥まで、外国語学習の魅力を存分に語る。今日から学び始める人のための入門書。

【推薦】山極寿一氏(京都大学総長)
グローバル化時代を生きるためには,世界のさまざまな文化を学んだ上で,人間のあり方を考えていかねばなりません。英語だけでない,様々な言語で自分の見方を構築していくことが求められているのです。

目次

はじめに[田口紀子]

I. グローバルに学ぶ,ローカルに学ぶ
第1章 ギリシャとギリシア ―少数言語が拓く世界[高田良太]
第2章 学問を変えるグローバル言語,英語 [海田大輔,周藤多紀]
コラム 「学術論文を書くための英語力を身につけよう」[早瀬篤]

II. 「鏡」にうつす,「鏡」と溶け合う
第3章 中国語から,広がる世界[二宮美那子]
第4章 韓国文化への招待―ことばの日韓比較[金京愛,鄭賢珠]

III. 見果てぬ「他者」を求めて
第5章 フランス語とともに生きる ―オルタナティヴな学術を求めて[沢﨑壮宏,橋本知子]
第6章 ドイツ語ノススメ―入門から留学まで [山下和也]
第7章 外国語は命綱 ―イタリア語をめぐる冒険 [内田健一]
第8章 「文法」から世界を透視する ―ロシア語とロシア文化[エブセエバ・エレナ,前田広幸]

IV. 教材・留学情報
ギリシャ語 / 英語 / 中国語 / 韓国語 / フランス語 / 
ドイツ語 / イタリア語 / ロシア語

おわりに
執筆者一覧

著者略歴

編:田口 紀子
京都大学大学院文学研究科教授(フランス語学フランス文学)。Ph.D.(パリ・ソルボンヌ大学)。専門はテクスト言語学,小説の形態論。主著に『文学作品が生まれるとき 生成のフランス文学』(京都大学学術出版会,2010年,吉川一義と共編),『身体のフランス文学 ラブレーからプルーストまで』(京都大学学術出版会,2006年,吉田城と共編)がある。

ISBN:9784876984930
出版社:京都大学学術出版会
判型:A5
ページ数:270ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2015年04月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS