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これからの政策と経営

著:山本清

紙版

内容紹介

社会問題解決には「政策」と「経営」の両方が不可欠である。本書は両方を同時に扱いながら、理論面のみならず具体例を示しながら、政策の過程や実施の方策を解説する。

目次

まえがき
 序章 政策と経営における政治・行政・市民

第一部 政策

 第1章 政策の過程
  1.政策の体系
  2.政策過程
  2.1 政策過程モデル
  2.2 政策過程モデルは実態を反映しているか?
 3.政策へのアプローチと認識論
 4.政策過程と政策分析の関係
 5.地方創生総合戦略にみる政策過程モデル

 第2章 アジェンダ設定から政策形成
 1.アジェンダ設定
 2.問題の構造化
 3.政策の形成
 4.感染症対策にみる政策目的と政策形成

 第3章 政策の決定
 1.決定の手続き
 2.決定の理論
 3.政策変更の理論
 4.政策転換と実質の変化:公立大学の法人化

 第4章 政策の実施
 1.政策デザインと実施の関係
 2.実施の管理:状況変化
 3.実施の現場:ストリートレベルの官僚制
 4.新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金
 5.実施研究の新しい動き:ポジティブ・アプローチ

 第5章 政策の評価
 1.政策過程としての評価(事前と事後)
 2.評価の機能と種類
 3.評価への期待と実態
 4.学童保育の効果


第二部 経営(政策実現への資源の管理)

 第6章 装置やアーツを超えた経営:NATOと資源
 1.政策をめぐる活動と資源
 2.政策の経営とは
 3.経営モデル
 4.日本とニュージーランドの比較
 5.経営モデルと政策の対応関係

 第7章 人事・組織の経営
 1.政策過程との関係
 2.人事管理
 3.組織管理
 4.経営モデルとの関係
 5.PDCAは機能するか?

 第8章 財務の経営
 1.政策過程との関係
 2.民主的統制とアカウンタビリティ
 3.経営モデルとの関係
 4.独立行政法人での予算管理:現金主義対発生主義

 第9章 情報と規制・法律運用の経営
 1.政策過程との関係
 2.デジタル化:市民による情報利用の日米比較
 3.経営モデルとの関係
 4.アプリ・ナッジ・図表化の利用と効果

 第10章 市民・企業との関係の経営(社会の経営)
 1.政策過程との関係
 2.協働モデルと組織形態
 3.経営モデルとの関係
 4.まちづくりと防災の協働

 終章 まとめ

  参考文献
  あとがき

著者略歴

著:山本清
1953年 生まれ
 京都大学工学部卒業、博士(経済学)
 会計検査院、岡山大学、東京大学
 教授等を経て
 現在:鎌倉女子大学教授、東京大学名誉教授、国際公会計学会会長
 専攻:政府・大学の経営学
 著書:『自治体経営と政策評価』(公人の友社)
     『パブリック・ガバナンス』(共著・日本経済評論社) 
     『アカウンタビリティを考える』(NTT出版)他

ISBN:9784875558866
出版社:公人の友社
判型:A5
ページ数:214ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2022年11月
発売日:2022年12月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB