なるほど物性論
著:村上 雅人
紙版
内容紹介
■電気伝導性をも含めた固体の性質を理解するためには、量子力学に基礎を置いた固体物性論の知識が必要となる。その根幹は、電子には粒子性だけでなく、波の性質があるという事実である。
■さらに、電子はフェルミ粒子であり、ひとつのエネルギー準位に1個の電子しか入れないという性質を有する。このため、絶対零度でも温度に換算すれば70000Kを超える高いエネルギーを持った電子が存在する。
■そして、エネルギー空間においてではあるが、格子との相互作用によって、エネルギーギャップが生じる。このギャップの存在こそが、良導体や絶縁体、半導体の電気的性質を決めている要因である。
■本書では、電子が波であるという量子力学の考えを基礎として、固体内の電子の挙動を明らかにしている。(本書「はじめに」より)
目次
はじめに
第1章 オイラーの公式と波数
第2章 量子力学とフェルミ分子
第3章 自由電子モデル
第4章 結晶構造
第5章 逆格子空間
第6章 格子振動
第7章 周期ポテンシャル
第8章 バンド理論
第9章 タイトバインディング近似
第10章 電子の運動
第11章 半導体
第12章 磁性
第13章 強磁性
第14章 誘電現象
索引
ISBN:9784875253402
。出版社:海鳴社
。判型:A5
。ページ数:360ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2018年06月
。発売日:2018年06月11日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PHM。