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無限の天才

夭逝の数学者・ラマヌジャン

著:ロバート・カニーゲル
訳:田中 靖夫

紙版

内容紹介

19世紀末のインドに生まれ、独学で高等数学を修め、数多くの公式を発見した天才・ラマヌジャン。貧しい彼を見出したのが、英国数学界の頂点に立つハーディだった。本書原作の映画『奇蹟がくれた数式』の日本公開を記念し、20年来のロングセラーが新装版で再登場!

目次

第1章 冷厳なる寺院にて
  1 ダクシン・ガンゲ:南のガンジス
  2 サーランガーパニ・サンニージ横町 
  3 バラモンとしての幼年時代
  4 評定の彼方
  5 ナマッカルの女神

第2章 歓喜に満ちて
  1 カーの書
  2 南インドのケンブリッジ
  3 出奔
  4 再挑戦
  5 ノート
  6 神についての思索
  7 もう、たくさんだよ!

第3章 庇護者を求めて
  1 ジャーナキ
  2 売り込み
  3 マドラスでの“レジャー”
  4 ヤコプ・ベルヌーイとベルヌーイ数
  5 港湾信託局
  6 英国統治
  7 手紙

第4章 ハーディ
  1 永遠の若者
  2 蹄鉄横町
  3 フリントと石の壁
  4 トリニティのフェロー
  5 “魔法の空気”
  6 ハーディ学派

第5章 「自己紹介をさせて下さい…」
  1 インドからの手紙
  2 「あなたのなかに友をみました」
  3 ラマヌジャンはポーランド語がわかるのか?」
  4 ナマッカルの夢
  5 桟橋にて

第6章 ラマヌジャンの春
  1 インドを出る
  2 共同研究
  3 ルヴェンの炎上
  4 ゼータ関数のゼロ点
  5 ラマヌジャン、学士になる

第7章 イギリスの冷気
  1 ハイテーブル
  2 イギリスのインド人
  3 “絶妙な共同研究”
  4 墓穴を深める
  5 “我らが大型汽船”
  6 デンマーク現象
  7 故郷の諍い
  8 ネルソンの記念碑
  9 ラマヌジャンの神と数学
  10 x=1における特異点
  11 記憶からすっかり消えて
  
第8章 「やや変調をきたして」
  1 「全世界が甦ったかのようだ」
  2 コーヴェリへの帰還
  3 「最後の事件」
  4 インドの息子
  5 ラマヌジャン、復活す
  6 高性能の溶鉱炉?
  7 スヴァヤブー(自ら生まれしもの)

著者略歴

著:ロバート・カニーゲル
『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』、『サイコロジー・トゥデイ』など、数多くの新聞・雑誌を舞台に活躍するサイエンス・ライター。1982年、科学上の著作に贈られるグラディ・スタック賞受賞。
著作はほかに『High Season: How One French Riviera Town Has Seduced Travelers for Two Thousand Years 』(Viking 2002)、 『The One Best Way: Frederick Winslow Taylor and the Enigma of Efficiency 』(Viking, 1997)、『Apprentice to Genius: The Making of a Scientific Dynasty 』(Macmillan, 1986)などがある。
ジョン・ホプキンズ大学で文学ジャーナリズム講座を担当したのち、2002年9月より、MITの大学院サイエンスライティングプログラム(修士課程)のコースのディレクター。

ISBN:9784875024767
出版社:工作舎
判型:A5
ページ数:381ページ
定価:5500円(本体)
発行年月日:2016年09月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB