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にんげんいっぱい うたいっぱい

日本の音はどこへ行く

著:桃山 晴衣

紙版

内容紹介

「梁塵秘抄」を現代に甦らせ、日本の音を求め創造した稀有な音楽家・桃山晴衣。徳川義親、秋山清、永六輔、五木寛之が瞠目し、ピーター・ブルック、デレク・ベイリー、ピナ・バウシュが敬愛したミュージシャンの音楽遍歴の記録を、「随想」と「対話篇」で一冊に凝縮。公私の伴侶・土取利行とともに、日本人の豊かな感性を伝えながら、世界のアーティストとも交流を続けた伝説の歌い手による遺稿集。

目次

1975-1979 修行と伝統

伝承をうたう/「はるえにちろく」から
家元と呼ばないで/家元制と近代


1977-1988 交歓と別離

三味線の音色をつくる――竹内庸介さん訪問
演歌と叛骨――添田知道さん訪問
近代邦楽事情――父、鹿島大治訪問
平曲修行と名人たち――井野川幸次検校訪問
胡弓の理想――横井みつゑさん訪問
添田知道さんが逝ってしまわれた
千寿師匠の死を悼む/秋山清さんを偲んで


1981-1983 今様の冒険

「梁塵秘抄」に出会えて
「梁塵秘抄」の世界をうたいながら
各務原雨の夜ばなし――桃山晴衣+藤井知昭+青木雨彦+皆川達也


1982-1990 遍歴と輪舞

ウードと三味線――ハムザ・エル=ディン
デレク・ベイリーとの即興/パリの三人の音楽家
モロッコは三絃の国/パリからの便り
タゴール・ソングと土取利行/インド紀行
たかが日本、されど日本


1985-1990 帰郷と三絃

内なる風景、外なる風景/祭りの魅力を感じるとき
生活をデザインする/弾き語り放浪の旅から
三絃世界はファンタジー/夢二の三味線
げんげんばらばら奥美濃日記


ビジュアル・ページ
桃山晴衣自筆の宮薗節譜「鳥辺山」
写真帖よ り

著者略歴

著:桃山 晴衣
1939年6月22日東京生まれ。6歳から三
味線を始め、1960年、芸と文化を考える
「於晴会」を結成、桃山流を創設し家元と
なる。1963年、古曲、宮薗節に入門、四世
宮薗千寿の内弟子に。1974年、家元をやめ、「古典と継承」シリーズの公演を開始。1981年より「梁塵秘抄」の全国ツアーを展開。1987年、岐阜県郡上に土取利行とともに立光学舎を創設。1990・91年、 ピーター・ブルック演出「テンペスト」の音楽と歌唱を担当。 2008年12月5日、逝去。

ISBN:9784875024736
出版社:工作舎
判型:4-6
ページ数:388ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2016年06月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ