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日本民俗生業論

著:安室 知

紙版

内容紹介

海・山にはそれぞれ生業(なりわい)がある。農や漁の技のなかに民俗の知恵を読み取る。

目次

まえがき
序 民俗学における生業研究史
―サブシステンスという見方―
Ⅰ 複合生業論という方法
一 複合生業論とは何か  
―民俗文化類型論批判―
二 一年の暮らしと複合生業  
―農家日誌の分析から―
三 人生の折り目となる一年と複合生業  
―ある農家の昭和二十六年―
四 一世代の暮らしと複合生業  
―三〇年に及ぶ農家日誌の分析から―
Ⅱ 海・山・里・町の複合生業
一 海の生業戦略  
―「百姓漁師」という生き方―
二 海の生業類型  
―「百姓漁師」と「漁師百姓」―
三 磯根の生業戦略  
―アマ論・再考―
四 山の複合生業  
―「畑作文化」とは何か―
五 里の複合生業  
―山との関わり―
六 町の生業戦略  
―魚屋の商売と技術―
七 町 と 在  
―町衆としての魚屋―
Ⅲ 水田の複合生業
一 「水田」とは何か  
―水田の多面的利用と民俗知―
二 水田漁撈から水田養魚へ  
―魚類のドメスティケーションと稲作の関係―
三 水田の魚は誰のものか  
―エコ・コモンズとしての水田―
Ⅳ 複合生業論と現代
一 「遊び仕事」とは何か  
―労働論との融合―
二 文化資源としての水田漁撈  
―地域おこしの現場から―
三 復活する「田んぼの魚捕り」  
―現代社会のなかの水田漁撈―
あとがき
索  引

著者略歴

著:安室 知
1959年東京都生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了。博士(文学)。熊本大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館研究部教授、総合研究大学院大学教授を経て、現在、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授および日本常民文化研究所所員。専門は民俗学(生業論・環境論)と物質文化論。主な著作『水田をめぐる民俗学的研究』(1998)、『餅と日本人』(1999)、『環境史研究の課題』(2004編著)、『水田漁労の研究』(2005)、『日本の民俗 全13巻』(2008-2009、企画編集)、

ISBN:9784874490938
出版社:慶友社
判型:A5
ページ数:540ページ
定価:12000円(本体)
発行年月日:2012年02月
発売日:2012年02月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC