内容紹介
日本語教授法における教育理念や知識を理解し、授業でどのように実践するかまで、順をおって学べる。日本語教員養成課程の教科書として、また自分とクラスの個性に合わせた教授法を模索する人に。具体的な日本語の教え方が満載。
■「はじめに」より
本書は、日本語教育の方法を学びはじめた人のために書かれました。具体的には、すでに日本語教育の概要と日本語学(言語としての日本語)についての授業や講座を修了し、これから具体的な教え方を学ぼうとしている人が対象です。日本語教師が学習者にどんな「教え方」をすればよいかを理解して、さらに自分の個性と自分が担当するクラスの学習者に合わせて自分自身の「教授法」を考えていける教師になることを目標にしています。
目次
第1章 日本語教育とは、日本語教師とは何かを考えよう
COLUMN 1 日本の日本語教育はガラパゴス?
第2章 日本語の知識と実践への生かし方を考えよう
COLUMN 2 正しい日本語とつながる日本語
第3章 教授法の変遷と日本語教育の教材を知ろう
COLUMN 3 いろいろな教え方を学び、先輩の先生と対話しよう
第4章 初級の教え方を考えよう 「導入」から「基本練習」へ
COLUMN 4 「手で書く」練習は不要か
第5章 初級の教え方を考えよう 「状況練習」から「統合的な練習」へ
COLUMN 5 ビジターセッション
第6章 初級から中級の教え方を考えよう
COLUMN 6 CEFRの複言語・複文化主義と日本語教育
第7章 中級から上級、レベル別の教え方を考えよう
COLUMN 7 スピーチと日本語教育
第8章 技能別の教え方を考えよう
COLUMN 8 日本語の読解方法
第9章 テストの目的と作り方を考えよう
COLUMN 9 テストと評価基準
第10章 評価の全体像を考えよう
著者略歴
編著:深澤 のぞみ
深澤のぞみ(ふかさわ・のぞみ)
金沢大学人間社会学域国際学類教授。金沢大学大学院社会環境科学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。外国人留学生に対する日本語教育と、日本語教師養成に携わる。研究分野は、日本語教育学、応用言語学。主著に、『日本語を教えるための教材研究入門』(共著、くろしお出版、2019)、『アカデミックプレゼンテーション入門―最初の一歩から始める日本語学習者と日本人学生のための―』(共著、ひつじ書房、2006)、『21世紀のカレッジ・ジャパニーズ―大学生のための日本語で読み解き、伝えるスキル―』(共著、国書刊行会、2018)などがある。
編著:本田 弘之
本田弘之(ほんだ・ひろゆき)
北陸先端科学技術大学院大学教授。早稲田大学大学院日本語教育研究科博士後期課程修了、博士(日本語教育学)。早稲田大学卒業後、高校教諭を経て、青年海外協力隊に参加し、日本語教育に携わる。研究分野は、日本語教育学、社会言語学。主著に、『日本語を教えるための教材研究入門』(共著、くろしお出版、2019)、『街の公共サインを点検する―外国人にはどう見えるか―』(共著、大修館書店、2017)、『日本語教育学の歩き方―初学者のための研究ガイド―[改訂版]』(共著、大阪大学出版会、2019)などがある。
他著:飯野 令子
飯野令子(いいの・れいこ)
常磐大学人間科学部准教授。早稲田大学大学院日本語教育研究科博士後期課程単位取得満期退学、博士(日本語教育学)。日本国内と海外で日本語教育と日本語教師養成・研修に携わる。研究分野は、日本語教育、地域日本語教育、年少者日本語教育。主著に、『日本語教師の成長―ライフストーリーからみる教育実践の立場の変化―』(ココ出版、2017)、『日本語教育学としてのライフストーリー―語りを聞き、書くということ―』(共著、くろしお出版、2015)、『海の向こうの「移動する子どもたち」と日本語教育』(共著、明石書店、2009)などがある。
ISBN:9784874248829
。出版社:くろしお出版
。判型:A5
。ページ数:184ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2021年12月
。発売日:2021年12月22日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CB
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:CF
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:CJ
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:2GJ。