シリーズ臨床哲学 3
こどものてつがく
ケアと幸せのための対話
監:鷲田 清一
著:高橋 綾
著:本間 直樹
紙版
内容紹介
こどもの哲学は、思考や議論の訓練ではなく、ケア的な哲学対話である。自分で表現することを学び、他人と語り合い、ともに考えるという経験から、自己や他者についての信頼、言葉やコミュニティへの信頼を育み、困難や挫折を他人とともに乗り越える力をつける。筆者らが見出したこどもの哲学、哲学の姿を、国内外の対話の紹介や「こどもとは?」「哲学するとは?」「教育とは?」という問いへの考察から提示する。
目次
第1部 〈こどもの哲学〉との出会いと展開
第1章 学校での臨床哲学
第2章 こどものケアと幸せのための対話
第2部 世界の〈こどもの哲学〉を旅して
第1章 こどもの哲学探訪記
第2章 自律と自治のための/としての〈こどもの哲学〉― メキシコにおける「こどものための哲学」国際会議に参加して
第3章 Dr. J とp4c ハワイの魔法
第3部 日本での〈こどもの哲学〉の実践
第1章 兵庫県西宮市の小学校での「こどもの哲学」の試み
第2章 美術館で対話する
第3章 少年院における対話ワークショップ―対話のなかで「倫理的主体になる」ということ
第4章 中高生と考える、3. 11 からの対話リレー
第4部 ケアと幸せのための対話
第1章 フィロ、ソファ、イエス!
第2章 こどもから「哲学するとはどういうことか」を学ぶ
付録 震災についての対話の発言録
ISBN:9784872595802
。出版社:大阪大学出版会
。判型:4-6
。ページ数:400ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2018年04月
。発売日:2018年04月23日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QD。