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マーラーを識る

神話・伝説・俗説の呪縛を解く

著:前島 良雄

紙版

内容紹介

これまでの通説を覆し作品鑑賞を革新する、衝撃の書!

「マーラーほど紋切り型の言葉で語られる作曲家はいないのでは、と思うほど、「死の影におびえていた」とか「不遇であった」などと繰り返し書かれ続けている。 そういった思考停止状態のおざなりな解説が、近年ますます増えているようにも思われる。マーラーに関して根強くはびこっている俗説をできるだけ信頼できる資料に基づいて検証したのが本書の主要な部分である。LPとCDに関しては、すべて収集した現物に当って確認している。 本書が、マーラーの音楽をこよなく愛するがゆえに、惰性で付けられている「タイトル」や決まり文句のような解説などに違和感を持ちつづけている人のモヤモヤ感解消の一助となれば幸いである。さらに言えば、日本でのマーラー受容をめぐる現在の状況に一石を投じるものになれば、著者としてこれ以上の歓びはない。」(「まえがき」より)

著者略歴

著:前島 良雄
1955年、名古屋生まれ。音楽評論家・翻訳家・予備校講師。国際マーラー協会会員、日本シベリウス協会維持会員。著書:『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』(アルファベータ)、『ことばはちからダ! 現代文キーワード』『中高生のためのブック・トリップ』(共著、河合出版)、訳書:コンスタンティン・フローロス著『マーラー 交響曲のすべて』、ジョアン・ゴメス著『クローン病 増えつづける現代の難病』(いずれも前島 真理との共訳、藤原書店)、コンサート・プログラムや音楽・思想・文芸雑誌などにも執筆。現在、『日本におけるマーラー受容の歴史』『伸びる子の親はクラシックが好き』などを執筆中 。

ISBN:9784871983136
出版社:アルファベータブックス
判型:4-6
ページ数:218ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2014年12月
発売日:2014年12月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM