芦生原生林今昔物語
京都大学芦生演習林から研究林へ
著:渡辺弘之
内容紹介
京都、由良川最源流域に残された芦生(あしう)の森。この貴重な原生林がどのようにして守られてきたのか。同地で研究生活をスタートさせた生態学者が伝える、森から人間へのメッセージ。
目次
Ⅰ 秘境芦生(あしう)
1 由良川源流
2源流の山と渓谷
3原生林
4演習林の設置
5森林軌道・トロッコ道
Ⅱ 芦生での暮らし・村の行事
(1)芦生での生活
1芦生に赴任
2ご馳走は廃鶏
3宿舎の断水
4芦生分校
5夜川と夜づけ(つけ針)
6交流
7雪
(2)芦生案内
1松上げ
2芦生熊野権現神社のワサビ祭り
3芦生神社と中山神社
4廃村灰野
5地蔵峠と一石一字塔
6野田畑の木地師居住地
Ⅲ 長治谷
1須後(芦生)から長治谷へ歩く
2長治谷小屋
3雪下し
4今も気になっている私の判断
5キノコの宝庫
6救助を求める
Ⅳ 学生実習
1樹木・造林実習
2生玉子
3女子学生の登場
Ⅴ 自然の宝庫
1哺乳類(けもの)
2 猟銃が与えられる
3芦生の鳥類
4カミキリムシ
5豊富な植物相
6芦生を基産地とする動植物
7未解決で残ったこと
8嫌われるムシ
9食べられる山の木の実
Ⅵ ツキノワグマ研究
1はじめてクマに会う
2クマハギ(熊剥ぎ)
3加害時期
4国際クマ学会でクマハギを講演
5被害防止
6クマ捕獲
7食べもの
8円座
9クマに発信器を着ける
10冬ごもり・越冬穴
11クマの写真を撮る
Ⅶ 土壌動物研究
1森林の土壌動物
2各地の森林で土掘り
3芦生での土壌動物研究
4ミミズ研究
5ミミズの糞塊生成量・土壌耕耘量
6種類の解明
Ⅷ 芦生今昔・将来
1景観の変化
2楽しかった下谷
3芦生ダム建設問題の発生
4ダム計画の進展
5蟷螂の斧
6原生林は残った
7評価高まる芦生原生林
8芦生集落と原生林の共存共栄
ISBN:9784871773591
。出版社:あっぷる出版社
。判型:A5
。ページ数:196ページ
。価格:2200円(本体)
。発行年月日:2021年11月
。発売日:2021年11月01日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TVR。