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これからの天皇制と道徳教育を考える

著:岩本 努
著:丸山 重威

紙版

内容紹介

本書「はじめに」より(抜粋)

 日本国憲法の下で「象徴」となった天皇をめぐる制度は、論争を恐れる「タブー」もあって、曖昧なまま年月を経てきました。
 私たちはそこで、改めて日本国憲法下での天皇を考え、その存在や影響、果たしている役割を見つめ、国民的な議論を巻き起こしていくことがどうしても大切だ、と考えるに至りました。
 平成に続く次の時代も戦争のない、平和と諸国民の共生の時代とするために、新しい時代にも天皇制度があるとすれば、どうあるべきか、過去の過ちを次代に伝えるために、いまいちど見つめ直してみたいと思います。

目次

はじめに

Ⅰ部 これからの天皇制を考える   丸山重威

1章 いま、何が問題なのか
2章 天皇発言を読み解く
3章 新時代の天皇制と天皇制をめぐる憲法論議


Ⅱ部 戦前の天皇制教育から今日の道徳教育への道   岩本 努

戦後教育による近現代史認識―本編まえがきにかえて
1章 教育勅語を普及させた「修身」と儀式
2章 教育勅語体制はどんな犠牲を国民に強いたか
3章 修身教育の行きつくところ
4章 敗戦と教育改革

あとがき

著者略歴

著:岩本 努
岩本 努(いわもと つとむ)
歴史教育者協議会会員、日本教育史研究会会員。
1942年、静岡県周智郡気多村(現・浜松市)生まれ。早稲田大学大学院教育学専攻博士課程修了。
法政大学、立正大学、中央大学、都留文科大学の兼任講師を歴任。
著書に、『「御真影」に殉じた教師たち』(大月書店)、『教育勅語の研究』(民衆社)、『13 歳からの教育勅語』(かもがわ出版)、共著に『日本の子どもたち―近現代を生きる 第3・5巻』(日本図書センター)、『あたらしい歴史教育 第3巻』(大月書店)、『教育の「靖国」』(樹花舎)、『これならわかる天皇の歴史Q&A』(大月書店)など。
著:丸山 重威
丸山 重威(まるやま しげたけ)
ジャーナリスト、ジャーナリズム研究家。日本ジャーナリスト会議運営委員、日本民主法律家協会理事。
1941年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学卒。
共同通信社に入社し社会部を中心に取材活動。2003年から関東学院大学同法科大学院教授、中央大学兼任講師として「マスコミュニケーション論」「ジャーナリズム論」「法とマスコミュニケーション」などを担当。
著書に、『新聞は憲法を捨てていいのか』(新日本出版社)、『安倍改憲クーデターとメディア支配』(あけび書房)、『住宅の真下に巨大トンネルはいらない!』(同前)など。編著書に『これでいいのか福島原発事故報道』(同前)、『これでいいのか! 日本のメディア』(同前)など。
著書に、『新聞は憲法を捨てていいのか』(新日本出版社)、『安倍改憲クーデターとメディア支配』(あけび書房)、『住宅の真下に巨大トンネルはいらない!』(同前)など。編著書に『これでいいのか福島原発事故報道』(同前)、『これでいいのか! 日本のメディア』(同前)など。

ISBN:9784871541633
出版社:あけび書房
判型:4-6
ページ数:216ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND