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ことばが育てる いのちと心

著:櫻井 美紀

紙版

内容紹介

心が豊かになる育児書として高い評価を受けている。
また、著者本人が語る付録「語りのCD 」は、「このCDだけでも価値がある」と言われる。
CD収録の語りは、
1、ねことねずみ
2、山梨とり
3、もぐもぐぱくぱく
4、ててぽっぽー
5、空と海と地球の話
6、ゆきんこ十二郎(さねとうあきら作)

目次

ことばの深い意味と隠れた力 佐藤さとる
第1章 子どもの成長とことばの力
 1.ことばが人間を育てる
    二十一世紀の子どもたちへ
 2.ことばへの信頼感を育てる
    ことばの音楽性/人間のことばへの信頼感/信頼感が心の底のことばを引き出す/ことばと心を育てる三つの段階
 3.赤ちゃんを安心させることば
    赤ちゃんへの働きかけ/赤ちゃんが気持ちよく受け取る最初のことば/赤ちゃんの不安を取り除く
 4.困難に立ち向かう小さな主人公
    幼い子に語り聞かせる方法/ねことねずみ/昔話のメッセージ
 5.創造性を育てる
    空想から創造へ/三度の冒険の意味/三人兄弟と子どもの成長
 6.生きる力を育てる
    人生の創造性/子どもの生きる力をおさえる親とは/子どもが自ら成長する力
 7.先を見通す力を育てる
    昔話から何を学ぶのか/山梨とり/昔話の採話と語り手の再話
 8.葛藤を切り拓く力を育てる
    子どもと語りの接点/乗り越えて生きること
 9.民話は心のふるさと
    都会の中の昔話/テテッポッポー/各地の民話が伝えるもの
第2章 こんな時にはこんなことばを
 1.赤ちゃんが求めるまなざしと声—子守り歌から
    声を聞く赤ちゃん、目をあわせる赤ちゃん/母と子の愛の交流/安定をもたらすメロディー
 2.ことばの芽生え—絵本から
    幼い子が大好きなことば/三歳児の好きなことば
 3.動物と話したくなる
    幼い子どもは虫が好き!/子どもと動物、心の交流を
 4.感性に光を当てる—わらべ歌から
    発見し、驚く心・/調子のよいことばを楽しむ/詩のリズムと幼い子の感性
 5.繰り返しの快さ
    ことばと心の交流/同じことばを聞いて安心する/繰り返しのことば遊び
 6.想像力をたくましく育てる—お父さんのホラ話から
    お父さんの語りの魅力/子どもに必要なホラ話/雄大な夢を抱く
 7.見えないものを見る力を育てる—もぐもぐぱくぱく
    空想の遊び/見えないものを見る力/もぐもぐ ぱくぱく
 8.子どもの心のみずみずしさとやさしさ
    小学生と幼児のいる風景/子どもと詩
 9.自然との結びつき—季節の唱えごとから
    のびのびと育つために/子どもの心に自然を/伝承のわらべ歌から
10.遥か一万年の口伝え
    イロコイ族の人々が伝えた神話/空と海と地球の話/文学の歴史より古い口承の物語
11.今、「語り」をする人のために
    近代ストーリーテリングの歴史/現代の語りを豊かに
第3章 本のことばが育てるもの
 1.自立への第一歩—『ジェインのもうふ』
    毛布への愛着/眠る前の不安な気持ち/成長と自立/他者への愛情
 2.家族への愛—『大きな森の小さな家』
    家族が織り成すドラマ/豚を殺す日/日々の生活の文化/作者と作品について/
    私の家の親子読書
 3.弱いものへの共感—『ゆきこんこん物語』
    ゆきんこ十二郎/伝承の民話と創作民話/児童書としての民話/時代を超越して人間の性を考える
 4.ファンタジーの入り口—『だれも知らないちいさな国』
    コロポックルの出現まで/ファンタジーは、難しい?/ファンタジーの歴史と「ファンタジー児童文学」/ファンタジーと私たちの生活
付録 絵本と児童書の棚から—私のおすすめ30冊
あとがき

著者略歴

著:櫻井 美紀
語り手たちの会代表。日本口承文芸学会会員。日本昔話学会理事。久留島武彦文化賞受賞。
早稲田大学第一文学部卒。民報アナウンサーとして11年勤務の後、子ども文庫(ゆうやけ文庫)活動と語りの活動をはじめる。1977年に、語り手たちの会を設立。日本を代表するストーリーテラー。全国各地のホールで語り公演を開催するほか、諸外国のストーリーテラーとの交流も深い。

ISBN:9784870771734
出版社:一声社
判型:4-6
ページ数:232ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2002年11月
発売日:2002年11月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN