出版社を探す

木槿の国の学校 おばあちゃんの回想録

改訂普及版

日本統治下の朝鮮の小学校教師として

著:上野 瓏子

紙版

内容紹介

日本統治下の朝鮮において、小学校教育の場に身を置き、子どもたちと関わりながら、戦中、戦後の激動期を気丈に生きた一人の女性教師の足跡。日本統治下時代の、日本人と朝鮮人のありままの姿が見えてくる一冊。

目次

第一章 朝鮮半島に渡った父
 運命の岐路
 朝鮮での父の功績
 朝鮮で誕生した私
第二章 窮乏生活
 内地の祖父母の許に預けられて
 父の挫折
 列車の中での手相占い
 孫さん一家との交流
 苦学の中からの希望
第三章 榮山浦小学校
 一クラス八十人の複式学級
 軌道に乗り始めた父の仕事
 正規教員としての出発
 榮山浦南小学校の教師たち
 お寺での下宿生活
 学校での教育内容
 朝鮮の庶民の暮らし
 子どもたちの指導で大切にしたこと
 縁談
 榮山浦の町
 診療所の「熊襲先生」
 開戦
 運動会でのダンス指導と中国人の少女
 尹戊順のこと
 祝賀行事と日章旗
 コスモス
 戦地で夫を亡くした同僚とみちこちゃん
 創氏改名と入隊志願
 兎狩り
第四章 月見小学校
 月見小学校への転勤
 戦況悪化の中での研究発表会
 子どもたちの暮らし
 勤労動員と軍事訓練
 級長の選任
 朝鮮の地での警戒警報
 夜空に散った命
 最後のクラス写真
 敗戦の日
 流言飛語と青酸カリ
 別れ行く教え子たちへ
 地元民からの永住の嘆願
 引き揚げに向けての準備
 木浦に荷を運ぶ
 学校を代表して新政府に書類を渡す
 青い目の人形
第五章 引き揚げ
 闇船
 木浦から輸送列車に
 釜山の荷物検査所での機転
 輸送船で博多港へ
 兵隊さんへの演説
 国破れて山河あり
第六章 終戦後の暮らし
 飛行場跡地の開墾
 リュックのさつまいも
 教職との別れ、親との別れ

ISBN:9784870355859
出版社:梓書院
判型:4-6
ページ数:260ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2016年09月
発売日:2016年09月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ