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大作曲家とその時代シリーズ

シューマンとその時代

著:アルンフリート・エードラー
訳:山崎 太郎

紙版

内容紹介

欧州屈指の音楽学者がその人物像を時代背景等から読み解き、作品を分析する「大作曲家とその時代」シリーズ。待望の第5弾『シューマンとその時代』では、ロベルト・シューマンの作曲家としての発展と、彼が生きた時代の文化的、政治的、社会的な出来事との関係に光を当てます。
「音の詩人」と評されたシューマンは、先人たちの音楽作品をあまねく研究し、同時代の芸術・思想にも深く関わろうとしました。こうした彼の関心は音楽批評家としての旺盛な活動と自身の創作行為の両方に分かちがたく結びついています。
本書はシューマンという作曲家の多面性を単に知識として伝えるだけではなく、理論(著述)と実践(作曲)の両面から音楽にアプローチしたシューマンの仕事が20世紀にまで大きな影響を及ぼす長大な射程を有していた所以を解き明かす。

目次

【 目次 】
図譜/年譜/第1章 音楽批評と芸術家の意識/第2章 シューマンの器楽作品─構想と変容/第3章 情緒あふれる詩と民族の歌/第4章 音楽劇とオラトリオのあいだで/第5章 音の詩人の芸術と人生/第6章 シューマン受容を考える/原注・作品目録・文献・索引

著者略歴

著:アルンフリート・エードラー
〔著者〕 アルンフリート・エードラー(Arnfried Edler)
ドイツの音楽学者。1938年リューデンシャイトに生まれ、ザールブリュッケン大学およびキール大学で音楽教育学、ドイツ文学史、哲学を学ぶ。1964年にはケルン音楽院で教会音楽指導者の資格、1968年には音楽史で博士号を取得。1978年以降、キール大学教授(音楽史)、さらに1989~2003年はハノーファー音楽・演劇大学でも授業を担当。研究の中心は18~19世紀の音楽史および社会文化史と鍵盤楽器音楽の歴史。論文、著書多数。ラーバー社では本書のほか、シリーズ『ジャンル別音楽史事典』の中の『鍵盤楽器のための音楽』全3巻の編集・執筆を担当している。
訳:山崎 太郎
〔訳者〕 山崎太郎(やまざき・たろう)
1961年生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専門はドイツ文学およびドイツのオペラ。特に長年、リヒャルト・ワーグナーの楽劇を主な研究対象として、テクスト解読・上演史と演出分析・書簡研究などさまざまな方向からアプローチを重ねている。主な著書に 『《ニーベルングの指環》教養講座』(アルテスパブリッシング)、訳書に『ヴァーグナー大事典』(平凡社)など。

ISBN:9784867060124
出版社:西村書店
判型:A5
ページ数:592ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年06月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM