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本当は恐ろしい「ふるさと納税」

─ 地方交付税が奪われる ─

著:伊藤敏安

紙版

内容紹介

ふるさと納税は、横浜市の地方税収に匹敵。
ところが、誰かがふるさと納税をすれば地方交付税が奪われる。
その影響額は、札幌市の地方交付税交付額のほぼ3年分。
ふるさと納税制度はいまのままでよいか?
過ちて改めざる。これを過ちと謂う。過ちては改むるに憚ること勿れ。

目次

はじめに
横浜市の地方税収入に迫る規模
地方財政の秩序を撹乱 
本書のねらい 
3ヵ年にまたがる寄附・受入、控除、補塡
3ヵ年平均  

第1章 ふるさと納税の落とし穴とは何か?
1 人気が高まって当然
2 ふるさと納税の実際
3 ふるさと納税の落とし穴

第2章 ふるさと納税は本当に使われているか?
1 どのように活用されているか?
2 本当に使われているのか?
3 ふるさと納税受入額の残りはどこにいったのか?

第3章  ふるさと納税は
どこからどこに向かっているか?
1 ふるさと納税の偏在性
2 ふるさと納税に熱心なのはどこか?
3 どこからどこに向かっているか?
4 都道府県間のやりとりはどうなっているか?

第4章  ふるさと納税は地方交付税をどれほど毀損しているか?
1 ふるさと納税はあちこちに迷惑
2 地方交付税への影響
3 市町村間の収支
4 寄附超過型団体にもいわせてほしい
5 どうすればみんなの負担は減らせるか?

著者略歴

著:伊藤敏安
1955年2月山口県生まれ。同志社大学文学部卒業、関西学院大学大学院社会学研究科修士課程修了。広島大学博士(経済学)。株式会社日本統計センター、社団法人中国地方総合研究センターを経て、2002年に広島大学地域経済システム研究センター教授、2003年から同センター長併任。2018年から広島修道大学国際コミュニティ学部教授。公共政策、地方財政、地域経済。主著として『地方分権の失敗 道州制の不都合』(幻冬舎ルネッサンス、2009年)、『2000年代の市町村財政』(広島大学出版会、2017年)など。広島県公害審査会会長、広島県国民健康保険運営協議会会長など。

ISBN:9784866416717
出版社:リフレ出版
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2023年08月
発売日:2023年08月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JPR