本当は恐ろしい「ふるさと納税」
─ 地方交付税が奪われる ─
著:伊藤敏安
紙版
内容紹介
ふるさと納税は、横浜市の地方税収に匹敵。
ところが、誰かがふるさと納税をすれば地方交付税が奪われる。
その影響額は、札幌市の地方交付税交付額のほぼ3年分。
ふるさと納税制度はいまのままでよいか?
過ちて改めざる。これを過ちと謂う。過ちては改むるに憚ること勿れ。
目次
はじめに
横浜市の地方税収入に迫る規模
地方財政の秩序を撹乱
本書のねらい
3ヵ年にまたがる寄附・受入、控除、補塡
3ヵ年平均
第1章 ふるさと納税の落とし穴とは何か?
1 人気が高まって当然
2 ふるさと納税の実際
3 ふるさと納税の落とし穴
第2章 ふるさと納税は本当に使われているか?
1 どのように活用されているか?
2 本当に使われているのか?
3 ふるさと納税受入額の残りはどこにいったのか?
第3章 ふるさと納税は
どこからどこに向かっているか?
1 ふるさと納税の偏在性
2 ふるさと納税に熱心なのはどこか?
3 どこからどこに向かっているか?
4 都道府県間のやりとりはどうなっているか?
第4章 ふるさと納税は地方交付税をどれほど毀損しているか?
1 ふるさと納税はあちこちに迷惑
2 地方交付税への影響
3 市町村間の収支
4 寄附超過型団体にもいわせてほしい
5 どうすればみんなの負担は減らせるか?