任俠映画伝説 高倉健と鶴田浩二 上巻 上巻
著:大下英治
紙版
内容紹介
時代劇の東映が危ない!高倉、鶴田の任俠路線に猛進!
戦後、一時期、日本映画の屋台骨だった任俠映画。おびただしい数の作品が封切られた。この中でも東映の任俠ものは他を席巻した。当時の東映にとって直面する時代劇の衰退は死活問題であった。
そこで、尾崎士郎原作の『人生劇場』の映画化『飛車角』から任俠路線が始まった。京都東映撮影所長岡田茂、プロデューサー俊藤浩滋、ヒット作がない高倉健、鶴田浩二。背水の陣で任俠映画が仕掛けられた。
目次
はじめに
第1章 任俠映画の発端
第2章 女優二人の彩り
第3章 知られざる高倉健
第4章 「ヤクザ」映画の内幕
第5章 道をを分けた二人
第6章 ジェンド周りの群像
第7章 斜陽する映画界で……
第8章 戦争・恋……暗い情念
第9章 「国民歌謡」を担う
第10章 「造反有理」呼号の客たち