歴史家ミシュレの誕生
一歴史学徒がミシュレから何を学んだか
著:立川 孝一
紙版
内容紹介
歴史学に“民衆”の視点を導入した初の歴史家は、いかに誕生したか。
フランス革命史を“階級闘争”でなく“民衆の自発的連帯”と捉えたミシュレ。だが初期の『世界史序説』『フランス史』等に見る“青年ミシュレ”は近代合理主義者だった。転機となった危機を暴き、その真骨頂――晩年の『魔女』に見られる如き反権力・反近代――に至る格闘の前半生を描く。