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「大正」を読み直す

幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川

著:子安 宣邦

紙版

内容紹介

昭和全体主義の始まりを大正に見る
「大正を問い始めた私は、やがて大正が創り出した、全体主義的昭和という時代の中に自分は生み落とされたのではないかと考えるようになった」。
昭和に思想史的問いを向け続けてきた著者が、幸徳秋水・大杉栄の抹殺、河上肇の『貧乏物語』と貧困・格差論、津田左右吉の「神代史」史料批判と和辻哲郎による『古事記』復興、大川周明による「日本精神」の呼び出しから、大正時代から昭和戦前につながる国家権力の横暴を読み出す。

著者略歴

著:子安 宣邦
子安宣邦(こやす・のぶくに) 
1933年川崎市生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授、日本思想史学会元会長。著書に『「アジア」はどう語られてきたか』『昭和とは何であったか』(藤原書店)『日本近代思想批判』『江戸思想史講義』『漢字論』『思想史家が読む論語』(岩波書店)『国家と祭祀』『「近代の超克」とは何か』『和辻倫理学を読む』(青土社)『平田篤胤の世界』『仁斎学講義』(ぺりかん社)『日本ナショナリズムの解読』『歎異抄の近代』(白澤社)など多数。

ISBN:9784865780680
出版社:藤原書店
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年04月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB