見えないものを見る力
「潜在自然植生」の思想と実践
著:宮脇 昭
紙版
内容紹介
土地本来の“潜在自然植生”にもとづく
ふるさとの森は、九千年先まで生命を守る!
ドイツで「潜在自然植生」を現場で徹底的に学び、日本はじめ世界中で現地植生調査を重ねてきた著者が、世界約1700ヶ所、4000万本以上の木を植えつづけてきた体験から、ふるさとの木こそ生命を守ると喝破!
日本列島のほとんどは、シイ、タブノキ、カシ類などの常緑広葉樹を“土地本来の木”とする。ところが、今や本来の植生は0.06%も残っていない。一見緑に見えるものも、管理の必要なマツ、ヒノキなどの人工の緑である。
このような人工の植生は、火災や地震、津波などの災害に対して極めて脆弱である。いのちを守る、管理のいらない“ふるさとの森”――目に見える現在の植生ではなく、“見えないけれど、土地本来の植生”は、どのように見抜くことができるか!?