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言視舎評伝選

吉田松陰

幽室の根源的思考

著:井崎 正敏

紙版

内容紹介

いま松陰を追体験する意味はどこにあるのか?
松陰の本質は書き残されたもののなかにしか存在しない。『全集』というテキストを徹底的に読み破ることから見えてきたもの、それは松陰の着地点が私たちの出発点であるということである。――幽室の思想者・松陰の行動と思考を追体験し、「大和魂」という荒ぶる魂を鎮魂する試み。左右のイデオロギーに染まった読解とは異なり、煩悶する松陰の生身の思考に迫る書き下ろし評伝。

目次

▼序章 いま一度問う、「吉田松陰とはだれか」 
▼第一章 青年兵学者が駆ける―発見への旅 
▼第二章 敵国密航計画―もうひとつの攘夷 
▼第三章 幽室の教育者―「だれでも聖人になれる」 
▼第四章 幽室の思索者―日本人すべてが対等な理由 
▼第五章 幽室の行動者―雄略案と要撃案 
▼第六章 「草莽」が起ち上がる―独立した主体 
▼第七章 死中に生をもとめる―精神の不滅 
▼終章 留魂か鎮魂か

著者略歴

著:井崎 正敏
批評家。
一九四七年東京生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業後、筑摩書房に入社。同社編集部長などを経て、批評活動に入る。
主な著書『天皇と日本人の課題』『ナショナリズムの練習問題』(洋泉社)『倫理としてのメディア』(NTT出版)『〈戦争〉と〈国家〉の語りかた』(言視舎)他

ISBN:9784865650167
出版社:言視舎
判型:4-6
ページ数:280ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2015年04月
発売日:2015年04月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ