出版社を探す

校長先生、教頭先生、そのお悩み解決できます!

著:妹尾昌俊

紙版

内容紹介

働き方改革はもう限界、教師の育成がうまくいかない、先生同士のコミュニケーションが足りない、教頭の仕事が忙し過ぎる……。
学校管理職の先生方が抱えるリアルなお悩み解決へのヒントを、全国各地の学校をコンサルティングしている妹尾さんが、これまでの経験を活かしてお答えします。また、識者との対談も収録し、より幅広い考えや視点も紹介しています。

管理職の数だけ悩みがあり、正解もひとつではありません。発想を転換し、ちょっと視点をずらしてみたら、お悩み解決への道筋が見えてくるかもしれません。管理職の皆さんが「ちょっと気がラクになった」「明日から少し違った視点でアプローチしてみよう」と思える1冊になれば幸いです。

【本書の目次】
はじめに
Chapter1 「現場でやれる働き方改革は限界です」
Chapter2 「生徒の在校時間が教職員の勤務時間からはみ出してます」
Chapter3 「反省もしない、成長しようともしない先生に手を焼いています」
Chapter4 「雑談のない職員室、職員が孤立しがちです」
Chapter5 「教育委員会のやり方に納得いきません」
Chapter6 「教頭がしんどすぎます」
Chapter7 「昨夜はある保護者への対応に3時間かかりました」
おわりに

目次

はじめに

Chapter1 「現場でやれる働き方改革は限界です」
1 やれることはやりつくし、現場でできることは限界に来ています
 3つのチェックポイント/踏み込み不足はないか/常識を疑ってみる
2 働き方改革、もっと文科省から呼びかけてほしいです
 働き方改革には“痛み”が伴う/文科省頼みでいいのか?/保護者に伝える最大のチャンスを逃すな
〈クロストーク〉学校に伴走する、教育委員会にできることは…遠藤洋路
3 働き方改革、なんでも縮小、やめていいのか
 大切なことはどこにある?/働き方改革はカット、カットか?/働き方改革はなぜ必要か?
〈ポイント解説1〉Why&How 働き方改革

Chapter2 「生徒の在校時間が教職員の勤務時間からはみ出してます」
1 生徒在校中に業務を効率的に行う工夫はありますか?
 根本の問題は、勤務時間からはみ出していることだが/「やるのが当たり前」を疑え/気軽に同僚に聞ける職場ですか?
2 部活の地域移行、ほんとうに進みますか?
 まず、なんのためかを確認、共有/人がいない、お金が足りないという問題をどうするか/
〈ポイント解説2〉勤務時間をはみ出す教育活動
 日本型学校教育の功罪/多職分業は可能か/部活動改革、やるか、やらないか、誰が決めるのか
3 職員の犠牲の上に成り立つ修学旅行でいいんですか?
 「自腹は当たり前」ではない/教員の健康と福祉に問題
4 残業時間の「見えない化」が起きています
 なにひとついいことのない、残業の「見えない化」/体重計がくるっていては

Chapter3 「反省もしない、成長しようともしない先生に手を焼いています」
1 自分のやり方を変えないベテランの先生をどうすれば
 耳の痛いことを伝える/できている姿をイメージさせる/研修の主担当や講師に据える/
2 人事評価で2をつけたい教諭がいます
 評価バイアスに注意/問題は人事評価なのか?
〈ポイント解説3〉フィードバックを取りに行く意味
 フィードバックをもらいに行く/耳の痛いことを伝えづらいままでいいか/バイアスとの闘い、あるいは共存か
3 若手のうちから働き方改革というのもギモンです
 ヌルい職場ではいけない/「若いうちは時間がかかって、しょうがない」は本当か
〈ポイント解説4〉努力大好き、生産性無視の教育現場と教育行政
 「若いうちはがむしゃらに働け」は正しいか/「時間対効果」を意識した働き方
〈クロストーク〉耳の痛いことを伝え合える学校になるには…中原淳
4 従来の仕事にしがみつく事務職員、どうすればいい?
 危機感を共有する/希望を語る/エフォートレスに仕事をする
〈ポイント解説5〉仕事でラクをするマインドと方法
 別の道を探したほうがよい/脱ガンバリズム/エフォートレス思考の実践例
〈ポイント解説6〉だれのための、なんのための仕事なのか
 どっちのほう見て仕事してんねん!?/学校事務職員にとってウエイトをかけるべきはどこか/

Chapter4 「雑談のない職員室、職員が孤立しがちです」
1 コロナ禍のコミュニケーションに悩んでいます
 雑談がない/校内研修を見直す/顔をつき合わせた交流が大事
2 つっこんだ話ができない職員室
 「忙しくていいじゃない」をどう考えるか/教職員は主体的で対話的になっているか
〈ポイント解説7〉教職員の対話と参画
 議論を尽くすこと/Who knows What/互いを知り、一人ひとりの知恵とアイデアを活かす校内研修
〈クロストーク〉主体的で対話的な職員室にするためには…赤坂真二
3 中堅世代が職場に少なく、なんでも仕事が回ってきます
 業務量の調整は誰が行うのか/なかなかNOと言えない人は

Chapter5 「教育委員会のやり方に納得いきません」
1 教育委員会が示す学力向上対策に納得がいきません
 選択肢は3つ/根拠を確認せよ
2 なんでもそろえようとすることに、違和感があります
 教育改革は校門の前で止まる/目的と手段をちゃんと考える
〈クロストーク〉なんのためかを問い、学び続ける校長に…森万喜子・三浦清孝
〈ポイント解説8〉特定の結果のみを追う弊害
 健全なギモン、意見を出さない、出せない/測り過ぎ
〈ポイント解説9〉教育・学びの転換
 「みんないっしょ」を変えられるか/教育の3つのパラダイム

Chapter6 「教頭がしんどすぎます」
1 なんとかしたい「教頭はつらいよ」
 教頭が自分のためにできる働き方改革/その仕事って、本当に必要ですか?
〈クロストーク〉教育委員会の改善が教職員の幸せにつながる…なかむらアサミ
2 教頭が困っているのは、困った校長のせいかも
 我慢するだけでは、問題が共有されない/教頭の一番の理解者は校長のはずだが/同志はいるはず、一人で我慢しないで/何を旗印にするか/Win-Win なところを攻める
3 教員がたいへんだからといって、ほかの職員は負担増?
 誰かが犠牲になる働き方改革でよいのか?/業務そのものの必要性から考える
〈ポイント解説10〉仕組みで解決
 「意識改革が必要」は本当か?/属人的に仕事を進めていませんか?/仕組みの仕事術
〈ポイント解説11〉教頭の負担軽減は教育委員会の業務改善とセット
 その手続き、作業、「仕事ごっこ」では?/自分の時間を生きていますか?/資料裁判、会議裁判

Chapter7 「昨夜はある保護者への対応に3時間かかりました」
1 学校運営協議会、どう進めていけばいいですか
 走りながら考える/そもそも、なんのため?/学校評議員と何が違うのか?
2 働き方改革を進めるにも、保護者の声が心配です
 保護者を気にして、やめられない、減らせない/本当に保護者のせいなのか?
3 昨夜は、ある保護者への対応に3時間かかりました
 耳と肘が痛くなりました/時間制限はできないか
4 地域の会議にどれぐらい出ればいいですか
 校長先生はなんでも屋か?/必要な地域貢献とは
〈ポイント解説12〉家庭・地域との関係づくり
 急がば回れ/情報の共有と思いの共有/ソーシャル・ディスタンスに要注意

おわりに

ISBN:9784865605761
出版社:教育開発研究所
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JND