「亡命」の音楽文化誌
著:エティエンヌ・バリリエ
訳:西 久美子
紙版
内容紹介
音楽家の「祖国」はどこにあるのか?──
政治的亡命(ラフマニノフ)、
精神的亡命(ショスタコーヴィチ)、
祖国の喪失(ショパン)、
幸福な転身(コルンゴルト)……
歴史の荒波に翻弄された音楽家たちの闘いを描く!
亡命とは楽園からの追放なのか、それとも楽園への逃亡なのか──
ラ・フォル・ジュルネ音楽祭 日仏共通オフィシャルブック
目次
はじめに 冬の旅
第1章 故郷喪失者が幸せだった時代──リュリ、ヘンデル、スカルラッティを中心に
第2章 祖国喪失──ショパンとポーランド
第3章 さまよえるオランダ人たち──亡命者ヴァーグナーをめぐって
第4章 ハリウッドでよみがえったメンデルスゾーン──《夏の夜の夢》とコルンゴルト
第5章 甘いアップルと苦いオレンジ──ヴァイルとアイスラーの明暗
第6章 《「創世記」組曲》──シルクレットと六人の亡命作曲家たち
第7章 ロサンゼルスのスフィンクス──ストラヴィンスキーの場合
第8章 亡命がまねいた悲運──バルトーク/ツェムリンスキー/エネスク/ラフマニノフ
第9章 遺伝子に刻まれた郷愁──プロコフィエフと祖国
第10章 ショスタコーヴィチと予言の鳥──ソ連の作曲家たちの精神的亡命
第11章 テレジーン収容所に響く児童合唱──ナチスに虐げられた作曲家たち
第12章 荒野の予言者──孤高の人シェーンベルク
おわりに 君よ知るや南の国
ISBN:9784865591828
。出版社:アルテスパブリッシング
。判型:B6変
。ページ数:360ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2018年03月
。発売日:2018年03月16日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM。