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ヘッドフォン・ガール

著:高橋 健太郎

紙版

内容紹介

時間と運命が複雑に交錯していく
ミステリアスなミュージック×タイムトラベル小説!

20世紀の音楽史への深い造詣をもとにしながら、
謎をはらんだタイムトラベル・ストーリーの中に、
架空の音楽やミュージシャンたちの日常をリアルに描きこんでいく。
SF? ファンタジー? 音楽小説? ジャンルを軽やかに超えながら、
静かな感動を呼ぶラストまで一気に読ませる上質のエンタテインメント!

──行方不明になった伯母の家で、カズは祖父の遺品達を発見する。
古いスライド映写機を点けると、カズは近未来の地下鉄車内に飛んでいた。
しかも、ヘッドフォンで音楽を聞いている女性の身体の中に。
目の前の光景は本当の未来なのか?
好奇心に駆られたカズはタイムスリップを繰り返していく。
伯母の教え子だったヴァイオリン奏者のリキは親友に励まされながら、
自分自身の音楽を生み出そうとしていた。
ドイツからやってきた伝説のロック・ミュージシャン、ジーモン、
彼の祖父が遺したナチス時代のリボン・マイク、
伯母が愛したベヒシュタインのピアノ、京都の老技師──
数十年の時を超える因縁が人々を結びつける。
そして、生れ落ちる一枚のアルバム…⋯。

目次

後ろのドア
黄色い平行線
皆既日食
グリュンベルク
ベヒシュタイン・ベイビー・グランド
デッドアイ
ヘッドフォン・ガール
ハーツクライ
歩いてる
ショッピングカート
ラスト・ラン
宇宙のトンネル
時の窪みで

著者略歴

著:高橋 健太郎
1956年、東京生まれ。一橋大学在学中より『YOUNG GUITAR』『Player』などの音楽誌でライターとしてデビュー。80年代以降、音楽専門誌『ミュージック・マガジン』や『朝日新聞』『BRUTUS』などの新聞・雑誌に評論を寄稿。音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア、ギタリストとしても活動し、2000年にインディーズ・レーベル「MEMORY LAB」を設立。さらに音楽配信サイト「ototoy」(旧レコミュニ)の創設にも参加。著書に『スタジオの音が聴こえる』(DU BOOKS)、『ポップ・ミュージックのゆくえ〜音楽の未来に蘇るもの』(アルテスパブリッシング)がある。twitterアカウント:@kentarotakahash

ISBN:9784865591293
出版社:アルテスパブリッシング
判型:4-6変
ページ数:320ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2016年01月
発売日:2016年01月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ