【目次】
■巻頭言 動き出した黒い象
大変なことになるとわかっているのに、誰も対処しようとしない、対処することができない脅威を「ブラック・エレファント(黒い象)」と呼ぶ。2023年に動き出した「黒い象」とは――。
■key word キーワード2023
・2023年に世界を取り巻いた脅威を10のキーワードで振り返るとともに、2024年に求められる対策を考える。
地球沸騰化/脆弱性/脱コロナインパクト/放置される不正/人権/リスクの波及/生成AI/泥沼化/ローンオフェンダー/2025年問題
・2023年危機管理・重大ニュースを振り返る
■Interview 識者が見る危機の時代
地球沸騰化、気候変動、人口減少・高齢化――。いまのこの危機の時代を、防災、環境、社会の専門家はどう見ているのか。4人の学識者にインタビュー。
PART1 表面化した「地球沸騰化」と「脆弱性」
防災DXの真の意味が問われる 京都大学名誉教授/防災科学技術研究所前理事長 林春男氏
PART2 気候変動時代のリスクアプローチ
ESGとBCPを融合 デジタルツールを駆使 横浜国立大学名誉教授 佐土原聡氏
PART3 関東大震災100年の都市の安全
人口減少加速のなか消防力をどう維持するか 東京大学先端科学技術研究センター教授 廣井悠氏
PART4 超高齢化と大災害の時代が同時に到来
避難を妨げる3つのクセを払拭せよ 兵庫県立大学教授 木村玲欧氏
■Service 危機管理に役立つ製品・サービス
さまざまな角度から危機管理を支援する製品・サービスを紹介。
■Good Practice 自治体・企業の防災DX
激甚化する気象、いつ起きてもおかしくない大規模地震。一方で社会は人口減少と高齢化が進み、防災力は弱体化している。この難局を乗り越えるには災害対応の効率化が不可欠。防災DXに取り組む自治体と企業の事例を紹介。
CASE1 情報の即時共有で劇的に変わる初動対応
災害対策本部から紙の図面と付箋が消える 長野県上田市
CASE2 中小企業と協力し低コストのシステム開発
情報発信、備蓄・支援物資の管理を効率化 宮城県多賀城市
CASE3 ITシステムで迅速かつ的確に被害状況を把握
Teamsで膨大な災害情報を簡単に共有 パナソニック
CASE4 DXによる管理負担軽減とナレッジ共有
国内約480拠点で豪雨災害リスクを確認 リコー
■解説 防災DXをめぐる動き
■自治体の業務継続ランキング
総務省消防庁がとりまとめた2022年6月1日時点の地方公共団体における「災害発生時の業務継続計画策定状況」と「災害発生時の応援職員受入れに関する規定(受援計画)の策定状況」に独自の配点を加え、総合点数を算出。