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日露文学研究者の対話

安井亮平゠ボリス・エゴーロフ往復書簡 1974-2018

著:安井亮平
著:ボリス・フョードロヴィチ・エゴーロフ
他編:長與進

紙版

内容紹介

本書は、ロシア文学研究者・安井亮平氏と、ロシアの文献学者ボリス・エゴーロフ氏の間で、45年間にわたってロシア語で取り交わされた書簡群の翻刻と翻訳である。長年にわたるこの稀有な文通は、ロシア文学とロシア文化に対する両氏の深い愛着と見識、そこから生まれる両氏の間の人間的共感に支えられていた。これらの書簡群は、二つの稀有な知性と魂の触れ合いを示すと同時に、行間を通してうかがわれる激動の時代(ペレストロイカ、ソ連邦の崩壊、ロシア連邦への移行など)の貴重な証言ともなっている。

目次

アンドレイ・ドミートリエフ「前書き」(沢田和彦訳)
往復書簡 1974-2018
安井亮平「ボリス・フョードロヴィチ・エゴーロフとの40年にわたる友情」(長與進訳)
長與進、沢田和彦「後書き」
「安井・エゴーロフ往復書簡」棒グラフ(塚本善也)
翻刻・翻訳分担リスト
人名索引

著者略歴

著:安井亮平
1935–2020。30年にわたって早稲田大学文学部露文専修の学部と大学院で教鞭を執る。その仕事は、ロシア思想史(スラヴ派)からロシア・ソビエト文学・文化の紹介、日露文化交流史までをカバーする幅広いものだったが、いま新たにこの往復書簡を、氏の「業績」の一つとして紹介する。
著:ボリス・フョードロヴィチ・エゴーロフ
1926–2020。わが国ではまだあまり紹介されていないが、本国では単著に限っても20数冊の著作を上梓している。特にタルトゥの記号論学者ユーリイ・ロートマンとの往復書簡集(2018)は、ロシアの知識人にとって往復書簡がいかに重要な位置を占めているかを示している。本書も、その系列の一端に位置付けることができる。
他編:長與進
1948年名古屋市生まれ。早稲田大学名誉教授。おもな著書に『スロヴァキア語文法』(大学書林、2004年)、『チェコスロヴァキア軍団と日本』(教育評論社、2023年)などがある。

ISBN:9784865200645
出版社:成文社
判型:A5
ページ数:416ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB