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オールカラー家庭の医学

ウルトラ図解 潰瘍性大腸炎・クローン病

監:久松 理一

紙版

内容紹介

炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎、クローン病は、現在のところはっきりした原因や根本治療が見つかっておらず、難病に指定されています。
患者さんやご家族の生活にも影響し、「あれもできない」「これもできない」と不自由な思いをしている方も少なくありません。
近年治療薬や、検査技術が進歩し、以前より有効に寛解導入、寛解維持が行えるようになってきています。また以前は食事や運動などに必要以上に厳しい制限が課されることもありましたが、現在ではより合理的で実践しやすい治療法が勧められるようになってきています。
本書は、潰瘍性大腸炎・クローン病の最新の知識、治療法、生活・食事へのアドバイス、社会のサポートシステムなどを、オールカラーと豊富な図解とともに紹介しています。

目次

第1章 潰瘍性大腸炎・クローン病とは
消化器のしくみから病気を知る
なぜ原因不明の炎症が起こるのか?
潰瘍性大腸炎の特徴とは?
クローン病の特徴とは?
潰瘍性大腸炎・クローン病の症状
症状の経過には波がある
腸管に生じる合併症
腸管以外に起こる合併症
潰瘍性大腸炎とクローン状は指定難病
Column 子どもの炎症性腸疾患(IBD)

第2章 炎症性腸疾患の検査と診断
こんなときは受診しよう
受診の際のポイント
潰瘍性大腸炎・クローン病の検査
クローン病が疑われるときの検査
潰瘍性大腸炎・クローン病の診断
診断が確定したら

Column 炎症性腸疾患(IBD)と診断されても妊娠・出産はできる?

第3章 潰瘍性大腸炎・クローン病の治療
治療の目的は炎症を抑えること
どんな治療法があるのか
潰瘍性大腸炎の治療で把握しておくこと
潰瘍性大腸炎の治療の進め方
クローン病の治療手把握しておくこと
クローン病の治療の進め方
治療の柱は薬物療法
治療薬「5-ASA製剤」の特徴
治療薬「ステロイド製剤」の特徴
治療薬「免疫調整剤」の特徴
治療薬「抗TNF-α抗体製剤」の特徴
治療薬 その他の炎症を抑える薬
血球成分除去療法
クローン病の栄養療法
どんなときに外科的治療が必要なのか
潰瘍性大腸炎の手術と術後の合併症
クローン病の手術と術後の合併症
手術前後の管理
手術後の生活の注意点

Column 予防接種をするときの注意点

第4章 食事でよい状態を維持する
潰瘍性大腸炎とクローン病の食事療法
潰瘍性大腸炎の食事
クローン病の食事
控えめにしたほうがよい飲食物
自分に合わない食品を把握しよう
体に必要なエネルギーと栄養をとるには
脂肪は上手にとる
たんぱく質をとるときの注意点
食物繊維のとり方
糖質のとり方
乳製品のとり方
外食を利用するときの注意点

第5章 病気と上手につき合う生活術
日常生活で心がけること
安心して社会生活を送るには
症状が現れたときの対処法
ストーマとのつき合い方
知っておきたい助成と支援

Column 災害時に備えた携帯トイレの利用法

索引

著者略歴

監:久松 理一
杏林大学医学部消化器内科学 教授
杏林大学医学部付属病院 炎症性腸疾患包括医療センター センター長
1991年慶應義塾大学医学部卒。同年慶應義塾大学病院内科研修医。伊勢慶應病院内科、社会保険埼玉中央病院内科、東京歯科大学市川総合病院内科、2000年より米国ハーバード大学マサチューセッツ総合病院消化器科研究員、2003年より慶應義塾大学医学部内科学(消化器)、2015年より杏林大学医学部第三内科学(消化器内科)教授。2019年より現職。
専門は消化器病学、炎症性腸疾患、粘膜免疫学。
日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、指導医(関東支部幹事)、日本消化器病学会認定専門医、指導医(関東支部会評議員、関東支部幹事,学会評議員)、日本消化器内視鏡学会認定専門医、指導医(関東支部会評議員,社団評議員)、日本消化管学会胃腸科専門医、胃腸科指導医、日本炎症性腸疾患学会(理事,事務局長)、日本消化器免疫学会(評議員)、日本臨床免疫学会(評議員)、日本大腸肛門病学会(評議員)。
令和2年度厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「難…

ISBN:9784865138375
出版社:株式会社法研
判型:A5
ページ数:160ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ