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観る将のための将棋ガイド

著:山口 絵美菜

紙版

内容紹介

【空前のブームを迎えている将棋界。その基本から裏側まで、将棋に関する様々な情報を現役女流棋士が書き尽くしました。知れば知るほど将棋が楽しくなります】

子供から大人まで、幅広い年代に愛され、親しまれている将棋。日本の伝統文化のひとつでもありますが、これまで将棋ファンといえば、ルールがわかり、将棋を指せるという人がほとんどでした。
それが昨今、将棋の人気が高まり、将棋に縁のなかった人の目に留まる機会が増えるに連れ、「ルールはわからなくても、観ているだけでおもしろい」という新しい将棋ファンが増えてきました。今ではそうした「将棋を観るのが好き」というファンを表す「観る将」という言葉もすっかり定着し、熱く盛り上がる将棋界の大切な存在となっています。

そんな観る将を強力にサポートする、ファン待望の1冊が誕生しました。
棋士のこと、女流棋士のこと、対局のこと、将棋界のこと、プロになる方法、オフの日の過ごし方、将棋の楽しみ方など、多彩な内容をやさしく、わかりやすく、丁寧に解説した将棋ガイドの決定版です。毎日新聞の観戦記者でもある現役女流棋士が、400ページを超える圧倒的なボリュームで、出し惜しみすることなく書き尽くしました。

将棋界の基本から裏側まで、ぎっしり詰まった本書を読めば、将棋への理解が一段と深まり、将棋がもっと楽しく、おもしろくなることは間違いないでしょう。楽しみ方は自由です。全部読まなくても大丈夫。気が向いたときに、興味のあるところを拾い読みするだけでも十分楽しめるでしょう。

「将棋のことをもっと知りたい!」
「基本がわかればもっと楽しめるのに……」

そんな人にうってつけの将棋情報入門書でありながら、

「知らなかった!」
「そうだったんだ……」

とコアなファンでも思わず唸るような新たな発見がきっとある本書。
指す、観る、描く、撮る、読む――思い思いの形で楽しんでいるすべての将棋ファンに届けたい著者渾身の1冊です。
巻末に682語におよぶ将棋用語解説付。

目次

第1章 将棋とは宝物をとりあうゲーム
将棋というゲームのイメージをつかもう / 将棋盤は9×9=81マスの戦場 / 将棋の重要な要素「成る」「取る」「使う」をイメージしよう / 将棋のゲーム進行をイメージしよう

第2章 将棋界とは
将棋界の総本山は日本将棋連盟 / 将棋界を支えるアマチュア / 将棋界を支える関係者 / 将棋界を盛り上げる将棋ファン

第3章 棋士・女流棋士になるには ~ 研修会と奨励会
プロの世界の門を叩くまで / 棋士になるには / 女流棋士になるには

第4章 棋士・女流棋士になってから ~ 特色ある公式戦
プロになってからの準備 / いよいよ始まる棋士人生 / 棋士・女流棋士はどこに住んでいてもできる仕事 / 棋士・女流棋士が参加する公式戦 / 公式戦一覧(八大タイトル/女流八大タイトル/一般棋戦・女流一般棋戦) / 公式戦一覧の読み解き方

第5章 対局日の流れ
対局日までの流れ / 対局日の流れ / 対局室はどんなところ? / 対局室は東京将棋会館と関西将棋会館 / 対局室に用意されているもの / 公式戦を支える仕事

第6章 公式戦を勝ち進んだ先にあるもの ~ タイトル戦
タイトル戦の仕組み / タイトル戦番勝負の流れ / 一日制のタイトル戦 / 二日制のタイトル戦

第7章 棋士・女流棋士のワークライフバランス ~ 対局と普及、そしてオフ
普及活動で将棋を広める / オフの日の過ごし方

第8章 観戦という楽しみ方
観戦の楽しみ方 / 大盤解説の楽しみ方 / 棋譜を理解しよう!

第9章 観戦以外の楽しみ方 ~ 読む、描く、撮る
将棋イベントに行こう! / 棋士・女流棋士を応援する / 作品を通して将棋に触れる

将棋用語集

著者略歴

著:山口 絵美菜
女流棋士、観戦記者
1994 年 5 月 4 日生まれ。宮崎県都城市出身。日本将棋連盟関西本部所属。森信雄七段門下。2014 年10 月 1 日付で女流棋士に。京都大学文学部卒。女流棋士と並行して、毎日新聞で観戦記者も務めるなど執筆活動も精力的に行っている。2019 年からは桃山学院大学経営学部ビジネスデザイン学科で非常勤講師として「将棋・囲碁」を教えるなど将棋の普及活動にも力を尽くしている。

ISBN:9784865138344
出版社:株式会社法研
判型:A5
価格:1600円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WDMG2