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こんな介護がしたい

監:吉岡 充

紙版

内容紹介

●人の自由や尊厳を奪い大きな苦痛を与えてしまう「身体拘束」。長年、それをしないケアを求めてきた上川病院(現・多摩平の森の病院)のスタッフたちが磨き、たどり着いたアセスメントや支援の工夫など、ケアの方法全般について紹介します。
●「起きる」「食べる」「排泄」「清潔」「アクティビティ」の5つの基本的ケアをもとに問題点とその対応方法を示します。
●徘徊、異食,弄便、介護拒否など、認知症にともなう行動心理症状(BPSD)を減らすためにできることを紹介します。
●身体拘束の廃止による成果の実例を検証し、やさしさやコミュニケーションをどのように図っていくのか、マニュアルにない認知症介護の本質に触れていきます。
●ターミナルケアにおける介護についての取り組み方も詳細に描きます。
●巻末に、新型コロナウイルス感染症への対応について解説
<読者対象>
介護施設で働く看護職・介護者、保健師・医療従事者全般必携

目次

はじめに-なぜ、この本が作られたのか
 身体拘束はなぜ悪いのか
第1章 5つの基本的なケア
 起きる/食べる/排泄/清潔/アクティビティ
第2章 認知機能が低下している人とのコミュニケーション
 任意機能が低下している人とのコミュニケーションの特徴と対応/話しかけの基本/
 よくある 「コミュニケーション」の事例
第3章 BPSD(行動心理症状)
 徘徊/異食/弄便/放尿・放便/かきむしり/帰宅願望/介護拒否
第4章 認知症ケア総論
 認知症をどう捉えるか/認知症の人と関わるための指針/
 抗精神病薬・睡眠導入剤・抗認知症薬について
第5章 認知症対応施設でのケアの特徴
 注意すべき視点/具体的な重要事項/場のもつ意義
第6章 多摩平の森の病院の見守り
 見守りの定義/見守りの目的・見守りで大切にしていること/
見守りをするために必要なこと/きちんとした見守りができると/見守りの実践/
見守りの指導
第7章 多摩平の森の病院の目指すターミナルケア
 多摩平の森の病院におけるターミナルケアとは/起きる/食べる/排泄/清潔/
アクティビティ(良い刺激)/5つの基本的なケア以外で考えなければならないこと
*新型コロナウイルス感染症への対応

著者略歴

監:吉岡 充
医療法人社団 充会。多摩平の森の病院 理事長。1949年生まれ。77年、東京大学医学部を卒業。東京都立松沢病院(東京都世田谷区)勤務などを経て、82年から上川病院(東京都八王子市)勤務。89年から同病院理事長。高齢者医療現場での身体拘束廃止運動に取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)「全国抑制廃止研究会」の理事長も務める。上川病院は、2017年7月に日野市多摩平に新築移転し、「多摩平の森の病院」の病院として引き続き、信頼と納得いただける医療提供を推進している。

ISBN:9784865138207
出版社:法研
判型:A5
ページ数:144ページ
価格:1800円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS