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「うんこ」が無理なく出る介護

著:浅野 洋藏
監:礒田 次雄

紙版

内容紹介

14年の在宅介護体験が導いた、実践的な介護マニュアル本。
在宅を中心とした14年以上にわたる介護体験。その途中々々で喜びを見つけ、最後は大きな達成感を味わうことになる著者の体験をまとめた本書は、いま介護で悩む多くの人への励みとなる一冊。監修者(主治医)によるサポートアドバイスを付す。
・排せつ・食事・肺炎・床ずれに関する介護の手法が詳しい
介護のなかでも最も悩ましい排せつ介助の方法をとくに詳しく図解も用いて紹介。食事や肺炎、床ずれに関しても、著者が実践し成果を上げた工夫や手法を解説。排せつでは、新しい排便法と排尿法により、おむつ外しができた事例が詳しい。
・在宅介護の実際と過酷な現実を改善していく方向性を導く
 一人の介護にどれだけの人が関わりどのように改善していったのか、とくに介護チームとの取り組みと理解者の獲得によって大きな化学変化をもたらすことがわかる。
・経験から描かれる認知症介護のポイント
 認知症の介護に悩む家族は多い。どのようにはじまり、どのように進行しやがてどうなるのか。認知症の介護、認知症の人との接し方などを具体的に紹介。

目次

第1章 在宅介護で大変なことはなに?
あまりにも大きな介護の負担/大変なのに自分だけでがんばってしまう/家族介護者への支援ができていない/良い介護がされていない/延命治療について考えてみる/悲惨でない介護現場の紹介
第2章 「うんこ」が無理なく出る介護の事例
なぜ排便介助は大変なのか/「うんこ」が無理なく出る介護(坐薬・温湿布・マッサージ排便法)/いろいろな実践事例/排便に関する事例あれこれ
第3章 食事・排尿とおむつ外し・保清・肺炎予防・床ずれ予防の介護事例
食事介助の方法/排尿介助の方法/入浴の方法/清拭の方法(蒸しタオル清拭)/肺炎トラブルへの対応/床ずれ(褥瘡)トラブルへの対応
第4章 認知症の介護で大切なこと
どのようなことが起こったのか/認知症の症状/認知症の人との接し方
第5章 在宅介護を経験して
医療のことはわからない/大変さを救うものは/介護をする人が楽しくなければいい介護はできない

著者略歴

著:浅野 洋藏
1945年京都市生まれ。1958年京都工芸繊維大学を卒業し、松下電器産業に入社。プレス金型の設計に携わる。その後独立し(浅野設計事務所)、設計士をつづける。1990年頃から認知症を患った重度の母親の在宅介護を14年以上つづける。前向きな介護を行いながら、そこから生まれた知恵や工夫が評価され、看護関係の雑誌に紹介されたりしている。介護を終えてからも介護のノウハウを自治体などで講演している。大学の看護部門などで介護体験を話したり、介護者への相談などにも関わっている。
監:礒田 次雄
京都第一赤十字病院循環器科を経て2017年まで礒田内科医院院長。院長当時、著者の母親が自宅で最期を迎えられるまでの11年間主治医を務める。日本内科学会認定医ほか。

ISBN:9784865136203
出版社:法研
判型:A5
ページ数:196ページ
価格:1700円(本体)
発行年月日:2019年06月
発売日:2019年06月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS