大人の“かくれ発達障害”が増えている
発達障害は万病のもと!
著:岩橋 和彦
監:星野 仁彦
紙版
内容紹介
最近、増えていると言われる「大人の発達障害」。その特徴の一つは思春期以降に様々な二次障害・合併症をおこし、元来の発達障害が見えにくくなってくること。新型うつ病、躁うつ病、アルコール・薬物・ギャンブル依存などの精神障害、食べ吐き、リストカット、暴言、ストーカー、DV、いじめ・虐待などの問題行動の陰には“発達障害がかくれている”と著者は主張します。
これらの「重ね着症候群」では元の発達障害という“素肌”のケアをしない限り、見かけの上着の障害はなかなか治りません。本書は、どのようなケースで大人の発達障害を疑うべきか、より正しい診断・治療を受けるにはどうすべきか、さらに生活をより楽にするための対応など、患者とその家族が必要とする知識(とくに生活指導と薬物治療)を一冊にまとめています。
目次
第1章 なぜ発達障害が増えているのか
そもそも発達障害とは/自分が発達障害に気づくポイント/発達アンバランスというとらえ方/なぜ発達障害が増えてきているのか…など
第2章 発達障害は万病のもと
発達障害と合併症・二次障害/依存症/不安障害/パーソナリティ障害/いじめの問題…など
第3章 発達障害を正しく診断するには
発達障害の初診年齢と二次障害の発症年齢/発達障害の早期発見のポイント/大人の発達障害の診断…など
第4章 良く効く発達障害の治療法・対処法
発達障害の診断と治療の受け方のコツ/薬物療法の実際/心理療法と認知行動療法の応用/周囲の援助の仕方/引きこもりへの対応…など
第5章 発達障害とキャリア・ガイダンス
就労支援はなぜ必要か/大人の発達障害の支援~就労支援機関、就労に必要なスキル… など