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ルリユール叢書

ミルドレッド・ピアース

未必の故意

著:ジエイムズ・M・ケイン
訳:吉田 恭子

紙版

内容紹介

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の著者ケインの、映画・ドラマ化されたノワール文学の傑作。大恐慌の巨大都市郊外で、役立たずの夫を追い出した「独居妻(グラス・ウィドウ)」が奮闘する愛と金と逸脱の物語。米国大衆の夢と欲望を描くロサンゼルス都市小説の古典。本邦初訳。

彼女が罪を犯したとすれば、その唯一の罪は、この娘をあまりに思いを込めて愛し過ぎたことだった。

目次

第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
第十章
第十一章
第十二章
第十三章
第十四章
第十五章
第十六章
第十七章

ジェイムズ・M・ケイン[1892–1977]年譜
訳者解題

著者略歴

著:ジエイムズ・M・ケイン
ジェイムズ・M・ケイン(James M. Cain 1892–1977)
アメリカ東海岸メリーランド州アナポリス生まれ。ジャーナリスト、短編作家、雑誌編集者として東部で活動、脚本家として南カリフォルニアに移住。大恐慌時代のロサンゼルスを舞台にした不倫殺人を映画的技法を駆使して描いた中編小説『郵便配達は二度ベルを鳴らす』がベストセラーとなる。1930年代の「タフガイ小説」(後の「ノワール小説」)の代表的作家として、古典期ハリウッドのフィルム・ノワール諸作品に影響を与えた。
訳:吉田 恭子
吉田恭子
1969年福岡県生まれ。京都大学人間環境研究科博士課程退学後、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校にてクリエイティヴ・ライティングを専攻し Ph.D.(英文学)取得。現在、立命館大学文学部教授。著書に、Disorientalism(Vagabond Press)、『ベースボールを読む』(慶應義塾大学出版会)、『現代作家ガイド――カート・ヴォネガット』(共著、彩流社)、『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(共著、書肆侃侃房)など。訳書に、デイヴ・エガーズ『ザ・サークル』『王様のためのホログラム』(ともに早川書房)など。

ISBN:9784864882170
出版社:幻戯書房
判型:4-6変
ページ数:432ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB