岬
著:柴田 翔
紙版
内容紹介
人間存在の苦悩を、物語で描く、日本語小説の醍醐味。Everything comes to those who wait. 待つことを知る者には、全てが与えられる――戦時下の小学生。東京五輪間近、ドイツ留学に躊躇する研究者。岬の上に住む一家。自然のままに生きた弟。円熟深まりゆく柴田文学の描く、20世紀を生きた人々の物語。2017年に話題をよんだ長篇『地蔵千年、花百年』に続く、半世紀の時を経て書き継がれた短篇集。
目次
師の恩[1969]
夏の光[1969]
時・光・変・容[書き下ろし]
岬[2012]
読み違い[2013]