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「社会に開かれた教育課程」を実現する教育環境

編:山崎 保寿

紙版

内容紹介

今日の社会は、グローバル化、高度情報通信化、少子高齢化が加速するとともに、社会保障や人口減少などの問題が顕在化し、社会構造や産業構造が大きく変化してきています。
社会が複雑化し多様化したことに伴い、学校教育では、児童生徒に育成すべき資質・能力として、社会の変化に対応しつつ持続可能な新しい社会を創出していく力の育成が求められています。
そのため、新学習指導要領では、児童生徒に育成すべき資質・能力を明確化し、それを育成するための教育活動とカリキュラム・マネジメントの推進を強く打ち出しています。
学校の教育課程を児童生徒や地域の実態を踏まえて改善していくカリキュラム・マネジメントが一層重要になっているといえます。
そうしたカリキュラム・マネジメントは、学校内部の組織的努力はもちろんですが、地域社会や外部機関、専門家等との連携によって取り組んでいく必要があります。
新学習指導要領の理念である「社会に開かれた教育課程」の考えは、地域社会との連携および協働を通じて教育の目的を実現していくことを目指すものです。
学校の内部条件や外部条件、また、それらが融合した様々な条件からなる教育環境を、教育課程の目的に応じて整え、学校教育目標を達成していくことによって実現されるといえます。
「社会に開かれた教育課程」は、新学習指導要領の中心的なキーワードになっています。
本書は、新学習指導要領の内容を踏まえ、学校内外の教育環境という視点を基本に据え、今後学校教育が向かうべき方向やそのモデルを示したものです。
本書では、これまでの教育行政の足跡を振り返ったうえで、カリキュラム・マネジメントの在り方、社会関係資本を生かした地域と学校教育の関係などを考察し、教育行政関係者や学校現場の指針となることをねらいとしています。
また、新学習指導要領が示す資質・能力を学校教育法で規定されている学力の3要素に基づいて明確化し、カテゴリー別に分類することによって、教師が学習指導を行う際の参考に資するよう図っています。

ISBN:9784864741026
出版社:ITSC/静岡学術出版
判型:B5
ページ数:208ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2018年08月
発売日:2018年08月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN