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田中茂範先生のなるほど講義録 6

これなら話せる★チャンク英会話

著:田中 茂範

紙版

内容紹介

●「チャンク」で話すコツをつかめば、英会話はグンと楽になる
「チャンク」とは話すときに息継ぎでくくられるような、意味のまとまりのこと。私たちが普通話すときは、思い浮かんだままを口に出し、言葉をつないで話を続けるものです。しかし、英語を話そうとする場合、まず日本語で文を作って、それを英語に訳そうとしたりしがちです。田中先生は、文を作ること自体が会話としては不自然、会話はお互いがチャンク表現を重ねることで進展するものと説きます。

●慣用的なチャンク表現をマスター
チャンク表現には話しながら即興的に作るものもありますが、誰でも日常的に使うものがたくさんあります。本書はこの慣用的なチャンクに注目し、「提案する」「頼む」「謝る」などの行為、「驚き」「感動」「悲しみ」などの感情別に表現をリストアップしました。たとえば「提案する」は、
How about...?
Why don't you...?
If I were you, I'd...
It might be better to....
それに対して、「曖昧な返答をする」場合は、
Yes and no.
It depends.
Let me think about it.
などが一例です。

●会話の流れを作り、流れに乗り、流れを変える
目的別チャンク表現の次は、「わからなかったのでもう一度言ってもらう」「相手が理解しているか確認する」「誤解を解く」「話題を変える」など、会話を主体的にコントロールするチャンク表現を学びます。さらに、会話を弾ませるのに欠かせない「質問力」をつけます。

●チャンクをつなぐ「チャンキング」
最後は、チャンクをつないで話を続ける「チャンキング」です。日常会話やインタビュー、スピーチなどの例を使って、チャンキングの実際を学びます。音声はMP3形式で付属のCD-ROMに収録しています。

目次

【第1部】目的別慣用チャンク表現
[Part 1] 行為の意図を表す慣用チャンク
1.提案する
2.すすめる、申し出る
3.忠告する
4.依頼する
5謝罪する
6.許可する
7.約束する
8.始める、止める、せかす
9.禁止する、警告する
[Part 2] 感情を表す慣用チャンク
1.驚き
2.感動
3.悲しみ、残念
4.怒り、いらだち
5.不快、嫌悪
6.ほめる、励ます

【第2部】会話の調整力をつける
[Part 1]会話を調整するチャンク表現
1.あいさつ
2.話題を調整する
3.話し方の調整を求める
4.確認する、誤解を解く
5.同意する、反対する
6.ためらいと言いよどみ
7.話に割り込む、中座する
8.会話を終了する
[Part 2] 発問力をつける
・発問の3つのはたらき
・会話の発展に役立つ質問
・質問の形式
・さまざまな内容の質問
・質問への応答の仕方
・なんとか答えようとする姿勢

【第3部】チャンキング発想力をつける
1.人はチャンキングによって思いを言葉にする
2.実際の会話に学ぶチャンキング発想
3.チャンキングで会話力をつける
4.スピーチにおけるチャンキングについて
5.文章におけるチャンキング

著者略歴

著:田中 茂範
慶應義塾大学環境情報学部教授。コロンビア大学大学院博士課程修了。NHK教育テレビ「新感覚☆キーワードで英会話」(2006年)、「新感覚☆わかる使える英文法」(2007年)の講師を務める。また、ベネッセの小学生向け英語学習教材のBE-GO の監修、『Eゲイト英和辞典』(ベネッセ)代表編者。JICAで海外派遣される専門家に対しての英語研修も長年担当。

付属物

CD

ISBN:9784864540131
出版社:コスモピア
判型:B6横
ページ数:298ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2012年04月
発売日:2012年03月26日