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ガラス瓶の考古学

増補版

著:桜井 準也

紙版

内容紹介

 2006年刊行『ガラス瓶の考古学』に、新稿「コーラ瓶の型式学」を加えた増補版。
 ガラス瓶は、わが国では主に近代以降生産・流通するようになったガラス製容器であるが、近代を語る物質資料として注目されてこなかった。しかし、近年は全国各地で実施される発掘調査においてガラス瓶が出土することも増えてきている。本書は、考古学界で初めてガラス瓶を取り上げた著作で、ガラス瓶の技術史的・文化史的背景について触れながらガラス瓶の観察方法や研究方法について解説した。
 また、実際に近現代遺跡から出土したガラス瓶を分析することにより、考古資料としてガラス瓶を位置づけるとともに、その土地の歴史を語る物質資料としてのガラス瓶の可能性を引き出した。本書は考古学や物質文化研究を志すものにとって必携の書である。

目次

増補版刊行にあたって
はじめに
第1章 なぜガラス瓶なのか
第2章 ガラス瓶の概要
 第1節 ガラス瓶の歴史
 第2節 ガラス瓶の原料と製造技術
 第3節 ガラス瓶の諸特徴
第3章 ガラス瓶調査の方法
 第1節 文献等の調査
 第2節 資料の調査
第4章 ガラス瓶の種類と出土資料
 第1節 ガラス瓶の分類
 第2節 ガラス瓶の種類とその特徴
 第3節 ガラス瓶の変遷
第5章 近現代遺跡とガラス瓶
 第1節 近現代遺跡出土のガラス瓶
 第2節 遺跡の性格と出土ガラス瓶
第6章 ガラス瓶の諸相
 第1節 ガラス瓶の形態と機能
 第2節 ガラス瓶の用途と色調
 第3節 ガラス瓶のデザインと記号
 第4節 流用されるガラス瓶
 第5節 消えゆくガラス瓶
おわりに
参考文献
附編 コーラ瓶の型式学
資 料

著者略歴

著:桜井 準也
1958年新潟県生まれ。1988年慶應義塾大学文学研究科後期博士課程修了(史学博士)。慶應義塾藤沢校地埋蔵文化財調査室勤務、慶應義塾大学文学部非常勤講師、助教授を経て現在、尚美学園大学総合政策学部教授。著書に『考古学とポピュラー・カルチャー』(同成社、2014)・『歴史に語られた遺跡・遺物』(慶應義塾大学出版会、2011)・『近現代考古学の射程』(共編著、六一書房、2005)などがある。

ISBN:9784864451185
出版社:六一書房
判型:B5
ページ数:185ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2019年05月
発売日:2019年05月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ