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旧石器時代文化から縄文時代文化の潮流 研究の視点

編:白石 浩之

紙版

内容紹介

先史考古学の最新成果が集結。旧石器時代・縄文時代の遺跡・遺物(石器・土器・土偶など)等を中心として、さまざまな方向から切り込んだ珠玉の論考44編を収録。(白石浩之氏退任記念論集)

目次

藤澤良祐  刊行にあたって

第Ⅰ部 旧石器時代文化の研究

木村英明  ヤナ遺跡群と人類の極北進出時期をめぐる問題(再論)
御堂島正  黒曜岩の被熱による光沢消失とその要因―X 線回折分析と元素マッピング分析―
加藤悠雅  大林A 遺跡出土石器にみられる傷の由来は何か―実験考古学的手法から―
荒井幹夫  旧石器時代の描像(その一)
齊藤基生  岐阜県多治見市内の「前期旧石器」再検討―西坂遺跡A 地点を中心にして―
織笠明子  石器製作技術の研究―その学史的検討(4)―
小田静夫  武蔵野台地が語る日本の旧石器文化
出居 博  後期旧石器時代前葉に出現した集落―上林遺跡出土の「ナイフ状石器」類再考―
西井幸雄  黒曜石と安山岩の台形様石器
小菅将夫  打越型ナイフ形石器の再検討
鈴木次郎  南関東におけるナイフ形石器文化後半の石刃石器群―相模野第Ⅳ期前半石器群の多様性について―
伊藤 健  樋状剝離を有する尖頭器の編年と変遷(2)
比田井民子 後期旧石器時代後半の南関東地方における石皿・磨石文化
川道 寛  青い黒曜石のふるまい―西北九州における淀姫系黒曜石の需給関係―
杉原敏之  九州の尖頭器石器群と狩猟集団
木﨑康弘  九州の先土器時代研究における,発掘者談話会と白石浩之の研究史的役割
荒井信貴  矢作川流域のチャート製石器について
平井義敏・神取龍生 愛知県における旧石器時代の石材―「白色風化石材」の原産地と分類―
藤山龍造  原産地遺跡への眼差し―白滝遺跡群の外来石材とその展望―
佐藤雅一  大刈野遺跡の理解に向けて―新潟県魚沼地方の活動痕跡―
白石浩之  石槍石器群の多様性と構造的問題

第Ⅱ部 縄文時代文化の研究

岡本東三  本ノ木遺跡の原風景―失われた時を求めて―
舘山友香理 縄文時代草創期における青森県内の石器について
戸田哲也  隆起線文土器の文様組成に関する一考察
笠井洋祐  信濃川上流域における縄文時代草創期遺跡研究の視点
長澤有史  縄文時代草創期前半期における石斧について―東海地方を中心に―
小栗康寛  矢柄研磨器の実像を探る
高橋秀光  東海地方における縄文時代草創期の石鏃試論
萩原博文  ヤンガー・ドリヤス期の北部九州
久村貞男  長崎県北松浦半島の洞穴遺跡
栁田裕三  西北九州の洞穴遺跡からみた土器出現期の諸相
長田友也  東海地方の磨製石斧について
山本直人  縄文時代の三引低湿地遺跡の変遷とその要因
羽生淳子  横浜市港北区高田貝塚とその周辺の縄文時代前期遺跡―緊急発掘資料と表面採集資料からわかること―
伊藤正人  貫通眼をもつ土偶―顔表現の始まり―
川添和暁  切目石錘・有溝石錘について―三河山間部の事例から―
村田文夫  縄文竪穴住まい内の祭祀と墓制に関する一考察―甲信地域の中期後半期の資料から―
山本暉久  柄鏡形(敷石)住居成立過程をめぐって
新美倫子  北海道北部における縄文時代遺跡の分布について
増山禎之  貝輪と叩石―縄文時代晩期渥美半島貝塚群を例として―
永井宏幸  伊勢湾周辺における縄文文化終末期の土器
村上 昇  小栗鉄次郎による嵩山蛇穴洞窟遺跡発掘調査記録について(1)

第Ⅲ部 ヨハネス・マリンガーの研究

領塚正浩  ヨハネス・マーリンガー神父と考古学研究所
川合 剛  ヨハネス・マリンガー神父の先史学と日本

第Ⅳ部 白石浩之先生略歴・教育・研究業績についての紹介

藤澤良祐  白石浩之先生の略歴・研究業績について

あとがき
謝 辞
英題一覧
執筆者一覧

ISBN:9784864451093
出版社:六一書房
判型:B5
ページ数:558ページ
定価:13000円(本体)
発行年月日:2019年01月
発売日:2019年01月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ