古代甲斐国の交通と社会
著:大隅 清陽
紙版
内容紹介
東海道と東山道の結節点である甲斐。交通の要所として、他地域とどのような交流を行い、そしてそれは地域構造にどのような影響を及ぼしたのか。律令制を中心とする制度史の研究の視点から、それまで見落とされていた資料や論点に光を当てる。
目次
第一部 古代甲斐国の成立と特色
第一章 ヤマト政権と甲斐
第二章 甲斐の勇者
第三章 律令制支配と民衆
第二部 地域の人々と律令制
第一章 古代甲斐国と渡来人
第二章 甲斐国出身の仕丁関係史料について
第三章 延喜式内社穂見神社について
補 論 儀礼空間としての国庁・郡庁
第三部 古代甲斐国の地域と交通
第一章 ヤマトタケル酒折宮伝承の再検討
第二章 文献からみた古代甲斐国都留郡の諸問題
第三章 中部山岳地域における駅制と地域社会