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医療への信頼 Trust in Medical Care

著:河田 真智子

紙版

内容紹介

3年前、河田の心電図に突然死の波が出た。ICD(植込み型除細動器)を胸に植め込んだ母親の予後は長くはない。重度障害をもつ娘の夏帆を遺して死んでいくのかもしれない。
河田は夏帆出生の瞬間から36年間絶えることなく、夏帆と医療を写真に記録し続けてきた。写真画像に定着された医療従事者たちの素顔から、かれらのプロとしての喜びや葛藤、苦悩とともに、患者、家族が寄せる医療への信頼の強さもまた伝わってくる。
この写文集を、これから医療を志す若い人たちにすすめたい。また、患者、家族の立場にある人たちを励ます一冊になるであろうと確信する。

目次

プロローグ
1 夏帆と医療
夏帆と医療(文章9頁)
2 母の病気
3 母と娘の島旅
第3章のためのプロローグ
生きるという旅(島旅のはじまり/二十五歳、結婚/ダイビング修行/夏帆、生まれる/専門医・粟屋豊先生との出会い/夏帆の島旅/マザー・アンド・マザー発足/二人目の子/母親の仕事/リハビリ入院、大阪へ/夏帆十六歳の写真展/移行期の仮題/事故/医療事故/東日本大震災/コロナ禍)
4 母と娘の行動記録 1953-2023
あとがき
この本の宿題

著者略歴

著:河田 真智子
島旅作家・写真家。1953年東京生まれ。本名榊原真智子。成蹊大学文学部卒。マリン企画で雑誌編集を経て1980年独立。1978年より島の愛好会「ぐるーぷ・あいらんだあ」を30年間主宰。1999年より奄美群島振興開発審議会委員、鹿児島県100人委員などを務める。本名榊原真智子として、1991年より障害児を育てながら仕事もしていきたいお母さんのネットワーク「マザー・アンド・マザー」を1999年まで主宰。現在、胃ろう、気管切開した娘を在宅で育てながら島に通う。

主な著書
『島を歩く』ゆう出版局
『島が好き 海が好き』新潮社
『島からの手紙』クロスロード
『島旅の楽しみ方』山海堂
『南の島へ』三笠書房王様文庫
『「島旅」の楽しみ方』三笠書房王様文庫
『お母さんは、ここにいるよ』毎日新聞社
河田真智子写真集『生きる喜び』自費出版
河田真智子写真集『ひとりひとりが宝もの』自費出版
写真展図録『医療への信頼』自費出版

ISBN:9784864260510
出版社:みずのわ出版
判型:B5変
ページ数:208ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2023年11月
発売日:2023年11月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB