叢書・文化学の越境 24
〈境界〉を越える沖縄
人・文化・民俗
編著:小熊 誠
他著:武井 基晃
他著:上水流 久彦
紙版
内容紹介
越境する人と文化
日本の最南端に位置し 、独自の王国を持った沖縄には、地理的・歴史的に様々な「境界」が存在する。
変動し重層する「境界」と 、それを越えて移動する人や文化を、門中・観光・華僑・祭祀・墓・移民など、多様なトピックから描き出す。
目次
はじめに=小熊誠
1 日本と中国の境界を越える門中=小熊誠
2 歴史を越える門中──門中団体の事業と法人化=武井基晃
3 八重山にみる日本と台湾の二重性──台湾人観光の現場から=上水流久彦
4 地域と地域の境界に埋もれた歴史を思い起こす──琉球華僑・華人を中心に=八尾祥平
5 海を越える神役──移住者と故郷との宗教的連帯=平井芽阿里
6 海を越える墓──現代沖縄の「墓の移動」をめぐる語りと情緒=越智郁乃
7 二つの憑依宗教文化の接合──沖縄系ブラジル人というハイブリッドな主体の〈叙述〉=森幸一
あとがき=小熊誠