シリーズ・中世関東武士の研究 第35巻
今川氏真
編著:黒田基樹
内容紹介
戦国大名今川家を滅亡させた当主として暗愚の将のイメージが未だに根強い今川氏真。
本書では、氏真の政治・外交・文化的素養に関する論文や氏真の家族・家臣に関する論文など23本と最新研究の成果による総論を集成し、暗君ではない今川氏真の実像にせまる。
目次
総論 今川氏真の研究 黒田基樹
第1部 今川氏真の生涯
Ⅰ 今川氏真の幼名と仮名 大石泰史
Ⅱ 今川氏真の家督継承について 長谷川弘道
Ⅲ 今川氏の永禄六年――「三州急用」と「惣国」 糟谷幸裕
Ⅳ 永禄末年における駿・越交渉について――駿・甲同盟決裂の前提 長谷川弘道
Ⅴ 駿越交渉補遺――「書札慮外」をめぐって 長谷川弘道
Ⅵ 懸川開城後の今川氏真について 酒入陽子
Ⅶ 後北条氏庇護下の今川氏真について 前田利久
Ⅷ 今川氏真の没落に関する「暇状」について 大石泰史
Ⅸ 天正元年以降における今川氏真の政治的地位について 長谷川幸一
Ⅹ 今川氏真の「宗誾」署名初見史料 長谷川幸一
Ⅺ 今川氏真と和歌――天正三年『今川氏真詠草』をめぐって 小山順子
第2部 今川氏真の家族と家臣
Ⅰ 早河殿(蔵春院殿天安理性)への回想 杉山 博
Ⅱ 今川氏真没落期の家族について 長谷川弘道
Ⅲ 今川氏真子息、澄存について――近世初期、本山派修験派再編との関わりから 酒入陽子
Ⅳ 今川氏真・同夫人画像の伝来事情 大高康正
Ⅴ 今川氏女嶺松院について 小林輝久彦
Ⅵ 今川氏家臣朝比奈親徳の政治的立場 遠藤英弥
Ⅶ 宇津山城の朝比奈氏について 松本眞子
Ⅷ 戦国大名今川氏の使僧東泉院について 長谷川弘道
Ⅸ 今川氏家臣三浦正俊と三浦一族 大石泰史
Ⅹ 今川家臣三浦右衛門大夫について 糟谷幸裕
Ⅺ 今川家臣三浦右衛門大夫について・再論 糟谷幸裕
Ⅻ 今川家旧臣の再仕官 前田利久
ISBN:9784864034852
。出版社:戎光祥出版
。判型:A5
。ページ数:365ページ
。定価:7000円(本体)
。発行年月日:2023年09月
。発売日:2023年09月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。