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現代歌人シリーズ 29

リリカル・アンドロイド

著:荻原 裕幸

紙版

内容紹介

短歌をこころから楽しんだ季節の記録
かつてニューウェーブと呼ばれ、暴走と迷走を繰り返した日々を経て、しばらくは短歌に苦しめられてもいましたけれど、四十歳を過ぎた頃、ふたたび蜜月とでも言いましょうか、書くことが楽しくてしかたない季節がやって来ました。(あとがきより)
「ニューウェーブ短歌」を牽引した一人、荻原裕幸による、19年ぶりの第6歌集。



さまざまな境界線が滲み合い、交差する中で
あふれ出すのは不可逆的かつ永遠的な「いま」の抒情だ。
矛盾と異化を含んだ梅の花の心地良い香りに誘われて、
荻原裕幸は今日も現代短歌の〈夢〉をリリカルに完食する。
濱松哲朗



荻原さんの今までの歌集のなかでいちばんいいと思います。
平岡直子

目次

不断淡彩系

誰かが平和園で待つてる

空が晴れても妻が晴れない

桜底彷徨帖

ご機嫌よう瑞穂区

江戸秋雲調

誰でもないひと

蕪と無のブルース

この世から少し外れて

兵隊となるなりゆき

触れると梅だ

遭難のあとさき

四畳半の半の永遠

みづのかたち

あとがき

著者略歴

著:荻原 裕幸
1962年生まれ。名古屋市在住。愛知県立大学卒。90年代のはじめ、朝日新聞に掲載された歌論の反響をきっかけに、ニューウェーブと呼ばれる。第30回短歌研究新人賞受賞。名古屋市芸術奨励賞受賞。歌集出版企画「歌葉」プロデュース、総合誌「短歌ヴァーサス」責任編集、等、フリーな立場を活かした活動を続けている。歌集に『青年霊歌』『甘藍派宣言』『あるまじろん』『世紀末くん!』、未刊歌集『永遠青天症』含む全歌集『デジタル・ビスケット』(沖積舎)がある。「東桜歌会」主宰。同人誌「短歌ホリック」発行人。

ISBN:9784863853959
出版社:書肆侃侃房
判型:4-6変
ページ数:144ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ