現代歌人シリーズ 13
山椒魚が飛んだ日
著:光森 裕樹
紙版
内容紹介
【香煙を射抜く春雨 叶へたき願ひは棄てたき願ひにも似て】
石垣島の鮮やかな色彩の中で
光と緑にさらされ
発熱しながら、うたは
霧のようにうかびあがってくる
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石垣島に暮らしはじめて4 年半、
2012 年から2016 年までに詠んだ歌より372 首を収録。
家族(妻と子)と島での生活を楽しみながら
短歌を発表し続けている著者ひさびさの歌集。
目次
月のむかう
空と呼ぶ
きさらぎの質草
Madagascar 2012
山椒魚が飛んだ日
石垣島 2013
冠を正す
其のひとを
香煙を射抜く
無を煮込む
其のひとは
石敢當をつきぬけて
トレミーの四十八色
古都のななとせ
0歳の質量
火炎焱燚くわえん菊
鶴をつなぐ
言の羽を梳く/涙湖
蝶と眼帯
四角い波紋
外 貨
幡ヶ谷沃野