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『ラーニングマップ』から学びを創り出そう Part2 授業づくり&教材開発編

知的障害のある子どものための国語、算数・数学

編著:山元 薫・笹原 雄介
著:静岡県立伊豆の国特別支援学校

紙版

内容紹介

知的障害のある子どもの学習到達度が一目でわかる「ラーニングマップ」をより活用するためのシリーズPart2刊行!
Part2では、国語、算数・数学の各段階・各STEPの授業計画を記載した「授業カード」のほか、これにそって開発した教材の使用方法や指導のポイントなどを多数紹介。また、ラーニングマップに教材を落とし込んだ「教材マッピング」を見れば、どの教材を取り入れればいいかが系統立ててわかります。
既刊の「ラーニングマップ」と共に授業づくりにお役立てください。

目次

まえがき
伊豆の国特別支援学校の紹介と発刊の意義

第1章 「ラーニングマップ」の特徴と活用
 1 「ラーニングマップ」開発について
  (1)学習指導要領の言葉をそのまま活用
  (2)知的障害のある児童生徒の国語科、算数科・数学科の教科の系統性を整理
  (3)「ラーニングマップ」の構造
 2 各段階と知的障害者の国語科、算数・数学科の学習内容、発達課題を整理
 3 「ラーニングマップ」の背景にある発達的基盤
 4 「ラーニングマップ」の活用
○コラム1 「ラーニングマップ」の活用に関する研修の効

第2章 「ラーニングマップ」から授業を創り出そう
 1 知的障害教育における授業づくりプロセス
 2 授業づくりでのポイント
  (1)実態把握(GROW モデル)
  (2)目標設定の方法
  (3)教材開発
  (4)学習評価

第3章 学校現場での「ラーニングマップ」の活用
 1 静岡県立伊豆の国特別支援学校が目指す授業づくりと
   「ラーニングマップ」の活用
 2 学校全体での「ラーニングマップ」の活用方法
  (1)学習状況の診断的評価、総括的評価
  (2)国語、算数・数学のシラバス(年間学習計画)の作成
  (3)単元計画・授業計画の立案
  (4)教材開発
 3 「ラーニングマップ」を活用した授業づくり・授業改善を進めるための校内研修
  (1)「ラーニングマップ」の理論的背景と活用方法のガイダンス
  (2)授業づくりに関わるテーマ別選択研修
  (3)段階ごとの指導方法の分析とショートミーティング
  (4)授業研究会、授業づくり学習会での学習評価に基づく授業改善
  (5)事例研究を通した教科の系統性や段階ごとの中核的な指導内容の分析
 4 専門性の向上への寄与
  (1)授業づくりに関する「意識」、「行動」、「研修効果の実感」の変化
  (2)国語、算数・数学の授業づくり、授業研究の組織的な推進
○コラム2 授業改善の7つの視点

第4章 「ラーニングマップ」を活用した授業づくりと教材開発
 【国語科】
 ◆小学部1 段階 STEP1 「単元名 よく見よう よく聞こう(7/15)」
 ◆小学部1 段階 STEP2 「単元名 まねしてみよう(5/12)」
 ◆小学部1 段階 STEP3 「単元名 どんなうごきかな?(10/15)」
 ◆小学部2 段階 STEP1 「単元名 うごきの言葉であそぼう(5/8)」
 ◆小学部 2段階 STEP2 「単元名 よもう、かこう(7/15)」
 ◆小学部2 段階 STEP3 「単元名 スリーヒントクイズをつくろう!(11/12)」
 ◆小学部3 段階 STEP1 「単元名 文づくり名人になろう【どんな場面かな?】(7/9)」
 ◆小学部3 段階 STEP2 「単元名 内容を説明しよう」
 ◆小学部3 段階 STEP3 「単元名 4コマまんがをつくろう(4/7)」
 ◆中学部1 段階     「単元名 伝えたいこと知らせたいことをはがきや手紙で書こう(10/12)」
 【算数・数学科】
 ◆小学部1 段階 STEP1 「単元名 1つずつ入れよう(11/15)」
 ◆小学部1 段階 STEP2 「単元名 よくみて動かそう(7/15)」
 ◆小学部1 段階 STEP3 「単元名 いくつかな(5/7)」
 ◆小学部2 段階 STEP1 「単元名 どっちが大きい?どっちが小さい?(6/8)」
 ◆小学部2 段階 STEP2 「単元名 かずをくらべよう(7/10)」
 ◆小学部2 段階 STEP3 「単元名 上・下、前・後ろ、どこだ(3/6)」
 ◆小学部3 段階 STEP1 「単元名 くらべて、分けよう 形編(9/10)」
 ◆小学部3 段階 STEP2 「単元名 同じ量で分けよう(4/10)」
 ◆小学部3 段階 STEP3 「単元名 足し算をしよう~あわせていくつ~(4/9)」
 ◆中学部1 段階     「単元名 たくさんの数を数えよう」
○コラム3 私の教材開発①「見て、触って、考える教材の開発」

第5章 教材マップ
教材マップ【国語編】
ラーニングマップ対応教材集
◆小学部1段階
STEP1「おはなし こんにちは」「とんとんとんとん とんねるくん」
「とんとんとんとん だれですか?」
STEP2「同じものは、どれかな?」「よく見て書こう」
STEP2、3「どうぶつさん おなまえは?」
STEP3「字の始まりと終わり」「どんな音?まねっこしよう!」「言葉をまねしよう」
「本を読もう・おはなししよう」「まねっこしよう」「物の弁別」
「言葉(文字)のかたまり」
◆小学部2段階
STEP1~「言葉(文字)のかたまり」「動詞を覚えて文を作ろう」
STEP2「よんでみよう・かいてみよう」「イラスト(事物) と文字カードを一致させる」
「文をつくろう」「ひらがなを書こう」「だるまさんなにしてる?」「なにしてる?」
STEP2、3「平仮名を探そう」「何をしているでしょう?」「質問に答えて、クイズを作ろう」
「おはなしをつくろう」
STEP3「名前の平仮名」「絵と文字(名詞)を合わせよう」「ことばをつくろう」
「絵と文字(動詞)を合わせよう」「文字をおぼえよう」「話を聞いて並べよう」
「感じ取ったことを言葉にしよう」
◆小学部3段階
STEP1「ただしくよめるかな・かけるかな」「ものの名前を文字で表そう」
「だれが なにを どうしている」「誰が、何をしている」
STEP1~「○○○○○○新聞を作ろう」
◆中学部1段階「思い出を短歌にしよう」

教材マップ【算数・数学編】
ラーニングマップ対応教材集
◆小学部1段階
STEP1「よく見て終わりまで動かそう」「ゴールはどこかな」
STEP1~3「わけわけタイム! ①リングとボールを分けよう ②同じ色で集めよう」
STEP2「同じものは、どれかな?」「「ある」と「ない」を見分けよう(1)」
「「ある」と「ない」を見分けよう(2)」
「ひもとおしチャレンジ!」「①どっちに いれる?  ②どっちを いれる?」
STEP2~3「かたちをよく見て入れよう」「3までの数を数えよう」
STEP3「わけわけタイム~同じ色で分けよう~」「色を見てペグをさそう」
「よくみよう!」「形ごとに分けよう」「おなじはど~れ?」
「形をよく見て取り組もう」「大きい(小さい)のはどっち?」
「くまさんにいちごをあげよう」「さかなつりゲーム」「入るかな?」
◆小学部2段階
STEP1「わけわけタイム ○△□」「積み木を数えて並べよう」
STEP2「注文のピザをつくろう」「いくつかな」「かぞえていれよう」
「5までをかぞえよう・つたえよう」
STEP2~3「何匹釣れたかな? どっちが勝ったかな? 違いはいくつかな?」
STEP3「あわせていくつ」「どっちが多い」「いくつといくつ」
「「同じ」と「違う」を分けよう」「かずをくらべよう」「なんばんめかな?」
「何両編成?」
◆小学部3段階
STEP1「20 までの数字を数えよう」「うえ・した・まえ・うしろ、どっち?」
「宝を見付けよう」「ちがいはいくつ」「「同じ」と「違う」を考えよう」
STEP2「動物にアップルパイをあげよう」「30 まで正しく並べよう」「時計(正時、半時)」
「とけい(正時)」「足し算をしましょう・式に表しましょう」
STEP3「10 のまとまりを作ろう・数えよう」「何時に何をする?」
◆中学部1段階「表とグラフ」
○コラム4 私の教材開発②「つまずきを学びの喜びにつなげる教材開発」

第6章 実践校におけるカリキュラム・マネジメント
    ―静岡県立伊豆の国特別支援学校―
 1 学校教育目標の実現のための「なぎのはプラン」
 2 カリキュラム・マネジメントシステムの構築
○コラム5 各教科の目標・内容の整理と各教科等を合わせた指導の実践
      自然な文脈の中で発揮される児童の言葉、数概念、量感覚
 
第7章 実践校における「ラーニングマップ」を活用した学習評価
1 評価基準を活用した学習評価について
 2 評価基準を活用した学習評価の成果と課題について
 3 さいごに

引用・参考文献
発刊に寄せて
執筆者一覧

ISBN:9784863716483
出版社:ジアース教育新社
判型:B5
ページ数:180ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNS