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現場からみた労働法 2

雇用社会の現状をどう読み解くか

著:小嶌 典明

紙版

内容紹介

本書は『現場からみた労働法―働き方改革をどう考えるか―』(ジアース教育新社)の続編である。目の前にあるデータや資料をもとに、そのときどきの判断を下さなければならない現場の視点から、法令や統計、社会の現状を読み解く他に例をみない好著。

目次

第一部 講話編―― 40 Stories
第一話 統計を読み解く(1)
堅調に推移する労働市場/止められない少子高齢化
第二話 統計を読み解く(2)
就業者構成の変化/少子高齢化の影響
第三話 統計を読み解く(3)
数値目標の設定/法政策の根拠?
第四話 ワークルールを読み解く(1)
「改正を検討しない」の意味/何法を改正するかは後回し?
第五話 ワークルールを読み解く(2)
医師による面接指導と法令/労働時間の状況把握は必須か?
第六話 ワークルールを読み解く(3)
法令にみる指針の重み/臨検と立入検査の違い
第七話 ワークルールを読み解く(4)
全数調査とその限界/毎勤統計と三六協定
第八話 ワークルールを読み解く(5)
法律案要綱(1)パワハラ/法律案要綱(2)障害者雇用
第九話 ワークルールを読み解く(6)
労働契約法二十条と基本給/パート・有期雇用労働法八条と基本給
第一〇話 ワークルールを読み解く(7)
労働契約法二十条と賞与/パート・有期雇用労働法八条と賞与
第一一話 ワークルールを読み解く(8)
労働契約法二十条と退職金/パート・有期雇用労働法八条と退職金
第一二話 ワークルールを読み解く(9)
労働契約法二十条と諸手当/パート・有期雇用労働法八条と諸手当
第一三話 ワークルールを読み解く(10)
労働契約法二十条と休暇等/パート・有期雇用労働法八条と休暇等
第一四話 ワークルールを読み解く(11)
公務員と超過勤務の抑制/公務員と年次休暇の取得促進
第一五話 ワークルールを読み解く(12)
パワハラは世界共通の現象/パワハラ上司にみる一面の真理
第一六話 ワークルールを読み解く(13)
ハラスメント統計の不思議/パワーハラスメントと調停
第一七話 ワークルールを読み解く(14)
法律による体罰の禁止/ILOによる新条約の採択
第一八話 ワークルールを読み解く(15)
裁量労働制教員と時間管理/EUにおける労働時間の記録
第一九話 ワークルールを読み解く(16)
時間規制の適用除外とその現状/時間管理と切り離した健康確保
第二〇話 ワークルールを読み解く(17)
最低賃金 余聞――海外編/最低賃金 余聞――国内編
第二一話 ワークルールを読み解く(18)
人事院勧告を素直に読む/人事院勧告と非常勤職員
第二二話 ワークルールを読み解く(19)
臨検から是正勧告へ/是正勧告と対象期間
第二三話 ワークルールを読み解く(20)
消滅時効をめぐる法改正/遅延利息の議論も必要
第二四話 ワークルールを読み解く(21)
米国労働事情(1)適用除外/米国労働事情(2)学生の地位
第二五話 ワークルールを読み解く(22)
パワハラ指針案とその問題点/閑話休題――仕事とやりがい
第二六話 ワークルールを読み解く(23)
公立学校にみる時間規制の特例/大学にも必要な時間規制の特例
第二七話 ワークルールを読み解く(24)
モデルとしての給特法/モデルとしての給与法
第二八話 ワークルールを読み解く(25)
法令にみる過半数代表者/届出にみる過半数代表制
第二九話 ワークルールを読み解く(26)
統計からわかるパートの現状/統計ごとに違うパートの定義
第三〇話 ワークルールを読み解く(27)
労働契約法二十条と非常勤講師/研究者としての大学教員
第三一話 ワークルールを読み解く(28)
賃金センサスと職種別賃金/職種別賃金と派遣の賃金規制
第三二話 ワークルールを読み解く(29)
施行を目前に控えた改正法/改正法の施行と経過措置
第三三話 ワークルールを読み解く(30)
高年齢者就業確保措置の新設/育児休業給付の分離独立
第三四話 法令を読み解く(1)
法令改正による新型コロナ対策/補 私権の制限は罰則付きか?
第三五話 法令を読み解く(2)
特措法に基づく緊急事態宣言/法改正の余地ある現行特措法
第三六話 法令を読み解く(3)
特措法の構造とその運用/感染症法によるコロナ対策
第三七話 法令を読み解く(4)
特措法上の公表制度とその性格/補 統計からわかる日本の奮闘
第三八話 法令を読み解く(5)
国公法に定める勤務延長規定/勤務延長規定の改正と検察官
第三九話 法令を読み解く(6)
検察官の俸給減額と法改正/検察庁法と見直しの方向
第四〇話 法令を読み解く(7)
第二〇一回国会を終えて/再論 補償規定は必要か
第二部 思索編―― 6 Articles
第一章 パート・有期雇用労働法とその問題点
一 はじめに
二 パートタイム労働法からパート・有期雇用労働法へ
三 パート・有期雇用労働法の問題点
四 まとめにかえて
第二章 労働法と法形式――最近の法改正にみる三つの問題ケース
一 はじめに――「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する
ガイドライン」は、局長通達だった
二 労働者派遣法――いまだに残る、見出しのない労働契約の申込みみなし規定
三 パート・有期雇用労働法――たった六文字の修正ですませた、同一労働同一賃金
ガイドラインの根拠規定
四 労働施策総合推進法――男女雇用機会均等法のコピー・ペーストではすまない
パワハラ関連規定
第三章 労働時間の状況把握は必須か
一 医師による面接指導と労働時間の状況把握
二 医師による面接指導と就業規則の改正
第四章 労働力調査を読み解く――イメージとは異なる実像
一 はじめに――求められる現状の正確な把握
二 非正社員――若年男性をイメージすると、政策を誤る
三 就職氷河期世代――他の世代と大差のない正社員比率
第五章 毎勤統計を読み解く――つくられたイメージ
一 一年前との比較からわかること――鵜呑みにできない速報値
二 変化に乏しい一般労働者、大きく変わったパートタイム労働者
三 目の前にある現実――労働投入量が増えなければ、GDPも増えない
第六章 新型コロナとの闘い:データが示す、頑張るニッポン
――国際比較でわかる、意外な現状
告示・通達索引
判例索引
法令索引
初出一覧

ISBN:9784863715608
出版社:ジアース教育新社
判型:B6
ページ数:384ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF