青蔵高原東部のチャン族とチベット族【論文篇】
2008【ブン】川地震後の再建と開発
著:松岡 正子
紙版
内容紹介
チャン族は中国四川省の峡谷地帯に暮らす山の民である。2008年の汶川地震被災後の移住政策により地域社会の再編が進められ、復興と観光開発のなかで民族文化はどのような役割を担ったのか。政府と住民双方の視点をふまえて、災害復興における文化の力を考える。また、四川チベット族諸集団との類似性から、チャン族の伝来文化と社会の形成過程を考察する。
別に【写真篇】もあり。
目次
序 四川大学 李錦
序 章
第Ⅰ部 チャン族────────────────────
第1章 近年のチャン族に関する研究
第2章 汶川地震後のチャン族における貧困と移住
第3章 汶川地震後のチャン文化
第4章 羌年と祭山会
第5章 黒水チベット族
結語Ⅰ 災害復興と文化の力
第Ⅱ部 四川チベット族─────────────────
第6章 四川チベット族諸集団に関する先行研究
第7章 ナムイ・チベット族
第8章 アルス・チベット族
第9章 シヒン・チベット族と木里蔵族自治県水洛郷の〈西番〉
第10章 四川と雲南のプミ語集団
第11章 四川と雲南のナシ語集団
結語Ⅱ 蔵彝走廊のチャン族と四川チベット族
付論 四川における1950~60年代の民族研究───────
あとがき/参考文献/索引