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熊本地震2016の記憶

編:岩岡 中正
編:高峰 武

紙版

内容紹介

人間は捨てたものではない、いま私は強くそう感じている。未来の人間のあらまほしき姿が、惨事の中から立ち現われた。3.11のときもそうだったのだろう。これから必然となる復興の過程で、この姿が歪んだり、消え失せたりするかどうかは、私たち自身にかかっている【渡辺京二】

前震と本震=2度の震度7。さらに4000回を超える余震。さまざまな衝撃と被害を整理し、再びおこりうる危機に備えて、この体験と想いを忘れぬよう書き残しておかねばならない。本書は、その願いを込めて編集された。復興への希望は、記録と記憶のなかにある。

目次

【Ⅰ】想う
・熊本の地から 私には友がいた!〈渡辺京二〉
・「おそれ」という生命感覚が呼び戻された〈緒方正人〉
・一変した古里の風景〈高峰武〉
・存問と息災〈岩岡中正〉
・暮らしが消えた故郷〈浪床敬子〉
・当事者・研究者としての視点で〈和田要〉
・南阿蘇の今、これから〈毛利聖一〉

【Ⅱ】詠む
・地震俳句 驚愕から復興へ〈岩岡中正〉

【Ⅲ】書く
・古書店主の震災日記〈河島一夫〉

【Ⅳ】繋ぐ
・古文書から読み解く震災〈稲葉継陽〉

【Ⅴ】資料
・熊本地震メモ/熊本地震の経過

著者略歴

編:岩岡 中正
1948年、熊本市生まれ。熊本大学名誉教授、博士(法学)。俳誌「阿蘇」主宰。著書に、『詩の政治学―イギリス・ロマン主義政治思想研究』(木鐸社)、『魂の道行き――石牟礼道子から始まる新しい近代』(弦書房)など。句集に『相聞』(角川書店)など。
編:高峰 武
1952年、熊本県玉名市生まれ。熊本日日新聞論説主幹。著書に『新版 検証・免田事件』(現代人文社)、『水俣病を知っていますか』(岩波ブックレット)など。

ISBN:9784863291492
出版社:弦書房
判型:A5
ページ数:168ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年03月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS